東京・ウィーン直行便があすで廃止 利用客から惜しむ声

東京・ウィーン直行便があすで廃止 利用客から惜しむ声
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音楽の都として知られるオーストリアのウィーンと東京を結ぶ唯一の直行便の路線が4日に廃止されるのを前に、利用客からは惜しむ声が上がっています。
東京とウィーンを結ぶオーストリア航空の直行便は、1989年から27年間にわたって運航されてきましたが、4日、成田空港を出発する便を最後に廃止されます。オーストリア航空では、東京との路線に代わって5日からウィーンと香港を結ぶ直行便を新たに就航させる予定です。

東京・ウィーン間の唯一の直行便の路線が廃止されるのに伴って、今後はフランクフルトなどを経由する必要があり、ウィーン空港の出発ロビーでは、2日、日本人の利用客から廃止を惜しむ声が聞かれました。
新婚旅行でウィーンを訪れたという20代の夫婦は、「また来たいと思っていたので残念です。香港路線になるというのは少し複雑な気持ちです」と話していました。また、埼玉県から来たという60代の女性は「直行便が復活するよう、日本ももっと頑張らないといけませんね」と話していました。

ウィーン市によりますと、アジアからの観光客はこれまで日本が最も多かったものの、去年は中国が16万人とトップになったということで、オーストリア航空の担当者は、「日本からの利用客が伸び悩む中、成長を続ける中国ビジネスの窓口となっている香港便への転換を決断した」と話しています。