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中2女子死亡 学校側「よくあるトラブル」

Web東奥 9月2日(金)11時22分配信

 青森市の浪岡中学校2年の女子生徒(13)が列車にはねられ死亡した事故で、学校側は女子生徒本人や保護者から無料通信アプリLINE(ライン)で悪口を言われた-などと複数回にわたり相談を受けていたが、「子ども同士でよく発生するトラブル」として、いじめと判断していなかったことが1日、新たに分かった。青森市教育委員会の成田一二三教育長らが記者会見し、明らかにした。
 成田教育長は、相談内容の事実関係やいじめの有無、死亡との因果関係は、有識者で構成する市教委の「いじめ防止対策審議会」が調査に当たるとした。7日に初会合を開く。
 市教委によると、女子生徒は昨年6月から、担任に対し「ラインで悪口を言われた」などと複数回相談。その後、女子生徒は学校を休みがちになった。今年6月には父親が「ラインで、事実とは違ううわさを流された」と学校側に相談。担任はラインの画面を直接見て内容を把握したという。
 今年6月の相談内容について、成田教育長は、(1)担任らが書き込みをした生徒を指導し、書き込みをやめさせた(2)7月末の三者面談で生徒が「大丈夫です」と言ったことから、事態が解消されたと認識した-として、学校側はいじめと判断しなかったと説明した。市教委への報告はなかった。
 生徒指導の記録などには、女子生徒からの相談として「廊下ですれ違いざまに『うざい』と言われた」「にらまれている気がする」「無視された」などの内容があったという。

東奥日報社

最終更新:9月2日(金)11時22分

Web東奥

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