女子棒高跳びの世界記録保持者 兵士たちに筋トレ指導

女子棒高跳びの世界記録保持者であるロシアのエレーナ・イシンバエワさんが、シリアにあるロシア軍の拠点を訪れ、兵士たちに筋力トレーニングの方法を直接指導しました。
女子棒高跳びの世界記録保持者で、オリンピックのアテネと北京の2大会連続で金メダルを獲得したロシアのイシンバエワさんは、28日、ロシア軍が過激派組織IS=イスラミックステートなどに対する空爆の拠点としているシリア北西部の基地を訪れました。
イシンバエワさんは、白い半袖のTシャツに短パン姿で、マイクを片手に兵士たちと一緒に準備運動をしたあと、ひざを一定の角度に曲げて腰を落とすスクワットなど、筋力トレーニングの方法を直接指導しました。また、上半身を鍛えるためのロープ登りでは、イシンバエワさんが男性兵士よりも先にいちばん上までたどり着くと、大きな歓声と拍手が送られていました。
イシンバエワさんは、ロシアの組織的なドーピング問題を受け、リオデジャネイロオリンピックに出場できず、今月19日に引退を表明しており、今後はIOC=国際オリンピック委員会の選手委員として活動する予定です。