インド・ミャンマー首脳会談 経済協力強化で合意

インドのモディ首相は、ミャンマーのティン・チョー大統領との首脳会談で、経済協力を一層強めることなどで合意し、ミャンマーとの関係改善を探る中国を念頭に、両国関係の強化を積極的に進める狙いがあると見られます。
インドのモディ首相は、ミャンマーの新政権が発足して以来初めての外国訪問となったティン・チョー大統領と、29日、首都ニューデリーで首脳会談を行いました。会談のあと双方は、インド、ミャンマー、タイを結ぶ主要道路の建設を進めることや、エネルギー分野への投資など経済協力を一層強めることなどを盛り込んだ合意文書に署名しました。
モディ首相は終了後の記者会見で、「ミャンマーは民主主義の道を歩み始めた。アジアに架かる橋の役割を担いうる」と述べ、インドがミャンマーの民主化を支援することで、アジア全体の関係強化につながることに期待を示しました。
ミャンマーをめぐっては、今月19日、中国の習近平国家主席がアウン・サン・スー・チー国家顧問と北京で会談し、民政移管後、ぎくしゃくしていたミャンマーとの関係改善を通じて東南アジアでの影響力を強めようとしていると受け止められています。
インドは、こうした中国の動きを念頭に、ミャンマーとの関係強化を積極的に進める狙いがあると見られます。