台湾 艦船のミサイル誤射事故で兵士ら3人を起訴
先月、台湾南部の海軍基地に停泊していた軍の艦船から誤って発射されたミサイルが漁船に当たって4人が死傷した事故で、台湾の検察は、装備の点検中だったにもかかわらず、ミサイルを発射できる状態になっていたうえ、上官が立ち会っていなかったとして、兵士ら3人を起訴しました。
この事故は、先月1日、台湾南部の高雄にある海軍基地に停泊していた軍の艦船から誤って対艦ミサイル1発が発射され、台湾海峡を航行していた台湾の漁船に当たって1人が死亡し、3人がけがをしたものです。
この事故を捜査していた台湾の検察は29日に記者会見し、当時装備の点検中だったにもかかわらず、発射装置がミサイルに接続され、発射できる状態になっていたことを明らかにしました。さらに、規定に反して上官の立ち会いがないまま、兵士が1人でシステムを操作していたこともわかったということで、検察は、業務上過失致死などの罪で兵士1人を、監督や指導を怠った罪で上官2人を、それぞれ起訴しました。
今回の事故をめぐっては、ミサイルが中国の方角へ発射されたことから、中国政府の高官が台湾側に説明を求めるなど波紋が広がりました。台湾の海軍は、当初から人為的なミスが原因だとしていましたが、安全管理のずさんさが明らかになったことで、批判が高まることが予想されます。
この事故を捜査していた台湾の検察は29日に記者会見し、当時装備の点検中だったにもかかわらず、発射装置がミサイルに接続され、発射できる状態になっていたことを明らかにしました。さらに、規定に反して上官の立ち会いがないまま、兵士が1人でシステムを操作していたこともわかったということで、検察は、業務上過失致死などの罪で兵士1人を、監督や指導を怠った罪で上官2人を、それぞれ起訴しました。
今回の事故をめぐっては、ミサイルが中国の方角へ発射されたことから、中国政府の高官が台湾側に説明を求めるなど波紋が広がりました。台湾の海軍は、当初から人為的なミスが原因だとしていましたが、安全管理のずさんさが明らかになったことで、批判が高まることが予想されます。