「テロの現実知って」同時多発テロの遺族が展示会
世界各地でテロが相次ぐなか、その被害の現実に目を向けてもらおうと、15年前のアメリカの同時多発テロの写真などを集めた展示会が東京・中野区で始まりました。
この展示会は、2001年9月、ニューヨークの世界貿易センタービルで働いていた当時34歳の長男を同時多発テロで亡くした東京・目黒区の住山一貞さん(79)が、テロからまもなく15年となるのを前に企画しました。
会場には住山さんが20回以上アメリカに渡って集めた現場の写真や資料などおよそ30点が展示されています。その中には、発生から1か月半後に倒壊現場を訪れた際に撮影した写真もあり、現場から煙が上がり、消火活動が続いている様子を捉えています。そして救助隊員が住山さんに手渡してくれたという世界貿易センタービルの縦6センチ、横9センチほどの鉄骨の残骸も展示されています。
また住山さんが、息子の最期をなんとか知りたいと550ページを超えるアメリカ政府の同時多発テロの調査報告書を8年がかりで翻訳した文書もあり、訪れた人たちは文書や翻訳の作業を続けるうちにぼろぼろになった報告書に見入っていました。
住山さんは、「2020年には東京オリンピックもあり、日本にとってもテロの脅威はひと事ではない。テロの現実を知るきっかけにしてほしい」と話していました。
この展示会は、中野区の「産業振興センター」で来月4日まで開かれています。
会場には住山さんが20回以上アメリカに渡って集めた現場の写真や資料などおよそ30点が展示されています。その中には、発生から1か月半後に倒壊現場を訪れた際に撮影した写真もあり、現場から煙が上がり、消火活動が続いている様子を捉えています。そして救助隊員が住山さんに手渡してくれたという世界貿易センタービルの縦6センチ、横9センチほどの鉄骨の残骸も展示されています。
また住山さんが、息子の最期をなんとか知りたいと550ページを超えるアメリカ政府の同時多発テロの調査報告書を8年がかりで翻訳した文書もあり、訪れた人たちは文書や翻訳の作業を続けるうちにぼろぼろになった報告書に見入っていました。
住山さんは、「2020年には東京オリンピックもあり、日本にとってもテロの脅威はひと事ではない。テロの現実を知るきっかけにしてほしい」と話していました。
この展示会は、中野区の「産業振興センター」で来月4日まで開かれています。