ウズベキスタン大統領入院 過激派対策に影響は

ウズベキスタン大統領入院 過激派対策に影響は
中央アジアのウズベキスタンで、ソビエトからの独立後25年間在任し続けているカリモフ大統領が入院し、これまで強権を使ってイスラム過激派の勢力拡大を抑え込んできただけに、入院が長期化した場合、どのような影響が出るのかに関心が集まっています。
ロシアの国営メディアによりますと、ウズベキスタン政府は28日、カリモフ大統領が入院し、一定の期間、治療を受ける必要があると発表しました。
詳しい病状は明らかにされていませんが、ウズベキスタン政府が大統領の健康状態を発表するのは異例で、78歳という高齢でもあり、脳卒中や心臓病の可能性があるといった臆測が広がっています。
カリモフ氏は、ソビエト時代に地元の共産党のトップになり、ウズベキスタンがソビエトから独立したあと25年間大統領に在任し続け、みずからに権力を集中させてきました。
内外から強権的だという批判を受ける一方で、隣国のアフガニスタンを拠点にするイスラム過激派の勢力拡大を抑え込んできただけに、入院が長期化した場合、ウズベキスタンの内政や外交のほか、イスラム過激派対策でどのような影響が出るのかに関心が集まっています。