南スーダン副大統領 PKO兵力増強に同意できず
先月、戦闘が再燃したアフリカの南スーダンのイッガ副大統領は、国連の安全保障理事会が決めたPKO=平和維持活動の兵力の増強について、どの国から派遣されるかなど、詳細がわからない現時点では受け入れに同意できないという立場を示しました。
南スーダンでは先月、キール大統領派の政府軍と、当時の副大統領のマシャール氏を支持する反政府勢力との戦闘が再燃し、日本の援助関係者などが国外に退避しています。
マシャール氏は副大統領を解任されて出国したため、双方の対話の道が閉ざされ、混乱が長引くのではないかと懸念されていますが、イッガ副大統領は28日、訪問先のケニアでNHKのインタビューに応じ、「彼が常に問題の種になっていることは反政府勢力側でさえわかっている」と述べ、マシャール氏がいなくても反政府勢力側との対話に支障はないという考えを示しました。
一方、国連安保理が今月12日、南スーダンで活動するPKOの兵力を最大1万7000人に増強すると決めたことについては、「どんな武器を持ってくるのか、どの国から派遣されるのかなど詳細を検討する必要がある」と述べ、現時点では兵力増強の受け入れに同意できないという立場を示しました。
外国の部隊が国内で活動することへの国民の反発に配慮していると見られますが、受け入れ国の同意がなければPKOの増強はできず、治安の回復が遠のくおそれもあります。
マシャール氏は副大統領を解任されて出国したため、双方の対話の道が閉ざされ、混乱が長引くのではないかと懸念されていますが、イッガ副大統領は28日、訪問先のケニアでNHKのインタビューに応じ、「彼が常に問題の種になっていることは反政府勢力側でさえわかっている」と述べ、マシャール氏がいなくても反政府勢力側との対話に支障はないという考えを示しました。
一方、国連安保理が今月12日、南スーダンで活動するPKOの兵力を最大1万7000人に増強すると決めたことについては、「どんな武器を持ってくるのか、どの国から派遣されるのかなど詳細を検討する必要がある」と述べ、現時点では兵力増強の受け入れに同意できないという立場を示しました。
外国の部隊が国内で活動することへの国民の反発に配慮していると見られますが、受け入れ国の同意がなければPKOの増強はできず、治安の回復が遠のくおそれもあります。