蹴球探訪
奇跡の初優勝見えた レスター・岡崎が激白「試合後はいつも悔しい」(4月27日)
【ゴルフ】石川遼、開き直って3位2016年9月3日 紙面から
◇フジサンケイクラシック<第2日>▽2日、山梨県富士河口湖町、富士桜カントリー倶楽部(7524ヤード、パー71)▽晴れ、気温27・1度、東2・2メートル▽賞金総額1億1000万円、優勝2200万円▽119選手(アマチュア3人)▽観衆1918人 2位で出た石川遼(24)=カシオ=は5バーディー、4ボギーの70でまとめ、通算4アンダーで首位と3打差の3位につけた。ショット、パットともに苦しみながら、自身初の2週連続優勝へ好位置に踏みとどまった。8位で出たブラッド・ケネディ(オーストラリア)が65をマークし、通算7アンダーで単独トップに浮上。韓国の趙〓珪(チョ・ミンギュ)が2打差で続いた。 露が残る早朝。ギャラリーの歓声は静寂、そして悲鳴に裏返った。出だしの10番パー4。石川の2打目はピン左3メートルにピタリと寄った。絶好のチャンス。だが、ラインを読み切れず、50センチの折り返しのパットも外した。 「あーあ…」。11番パー4、右ラフからの2打目。アイアンショットの狙いが狂ってグリーン奥にこぼすと、石川は珍しくぼやき声。12番では1・5メートルのパーパットを外した。最悪の序盤に、その顔からは笑みが消え飛んでいた。 調子は下降線。ショットは乱れ、小技もグラグラ。崩れるのか…。そんな危機的状況で、石川は早々と開き直った。 「強い選手は切り替えて、流れを変えることができる。ここからパープレーに戻せたら、優勝できる。大げさかもしれないけれど、それくらい言い聞かせないと沈んでいってしまう状況だった」 14番パー4(448ヤード)。ティーグラウンドで約5分間の小休止を余儀なくされ、石川は同組の輪から離れた。体を動かしつつ、あえて集中を切った。「球のイメージも考えず、メリハリができて、オンにしてから良いショットが打てた」。直後、3番ウッドで放った球はピン右上8メートルに1オン。入魂の一打が不安を押し流し、再上昇の起点となった。 15番で連続バーディーを奪い、17番からは鮮烈な3連続バーディー。不本意なミスを重ねながらも粘って耐え、寄り戻す強さも見せ、「メンタルの部分でスコアに貢献できた」と少し胸を張った。 不調に陥った時にこそ、真価と進化が試される。自身初の2週連続優勝に向け、「思い切って修正してみたい」。石川の気持ちはなえるどころか、燃え盛っている。 (松岡祐司) ※〓は、王へんに、民 PR情報 |