インドネシアの教会で男が神父を襲撃 IS関連か

インドネシアのスマトラ島にあるキリスト教の教会で、男が刃物で神父を切りつけてけがをさせ、警察は男が過激派組織IS=イスラミックステートの影響を受けて犯行に及んだものと見て、動機や背後関係などを捜査しています。
インドネシアの警察によりますと、北スマトラ州の州都メダンにあるキリスト教の教会で28日朝、日曜日のミサに参列していた男が持っていた刃物で神父を切りつけました。男はその場で教会の中にいた人たちに取り押さえられましたが、神父は腕に軽いけがをして病院で手当てを受けたということです。

警察によりますと、男はまずリュックサックの中に隠し持っていた爆弾のようなものを爆発させようとしたものの、火や煙が出ただけで爆発しなかったことから、刃物を取り出して神父を襲ったということです。
男のリュックサックの中からは、過激派組織ISの旗に似たようなものが描かれた所持品が見つかっており、警察は男がISの影響を受けて犯行におよんだものと見て、動機や背後関係などを詳しく調べています。

インドネシアでは今月に入り、シンガポールの観光地にロケット弾を撃ち込むテロを計画したとしてISの支持者らが逮捕されており、警察がテロへの警戒を続けています。