イタリア被災地で捜索続く 建物の耐震性の問題も浮上
k10010657131_201608282057_201608282101.mp4
今月24日の地震で300人近くが死亡したイタリア中部の被災地では、地震発生から初めての日曜日を迎えましたが、行方不明者の捜索活動や被災者の避難生活を支援する取り組みが続けられています。
今月24日、イタリア中部で起きた地震では、アマトリーチェなどで4つの街が壊滅的な被害を受け、これまでに291人が死亡しました。
被災地では28日、地震発生から初めての日曜日を迎えましたが、アマトリーチェでは余震で崩落する危険がある建物のがれきを撤去しながら、行方不明者の捜索活動が今も行われています。
また、被災者が避難しているテントでは、夜の冷え込みに備えてヒーターを設置したり、雨に備えて水はけをよくする砂利を敷いたりと、被災者を支援する取り組みが続いています。
28日午後には、テントの1つで日曜日のミサも行われるということです。
一方、被災地を管轄する検察当局は、今回の地震で数世紀前に建てられた歴史的な建造物だけでなく、新しい建物も被害を受け、犠牲者が出ているとして、耐震性などに問題がなかったかどうか予備的な捜査を始めました。
イタリアでは地震の危険性に応じて自治体を4つのレベルに分け、使用する建築資材などの基準を設けていますが、地元メディアは倒壊した建物の中には、こうした基準を満たしていないものがあった可能性もあると伝えていて、今後の捜査が注目されます。
被災地では28日、地震発生から初めての日曜日を迎えましたが、アマトリーチェでは余震で崩落する危険がある建物のがれきを撤去しながら、行方不明者の捜索活動が今も行われています。
また、被災者が避難しているテントでは、夜の冷え込みに備えてヒーターを設置したり、雨に備えて水はけをよくする砂利を敷いたりと、被災者を支援する取り組みが続いています。
28日午後には、テントの1つで日曜日のミサも行われるということです。
一方、被災地を管轄する検察当局は、今回の地震で数世紀前に建てられた歴史的な建造物だけでなく、新しい建物も被害を受け、犠牲者が出ているとして、耐震性などに問題がなかったかどうか予備的な捜査を始めました。
イタリアでは地震の危険性に応じて自治体を4つのレベルに分け、使用する建築資材などの基準を設けていますが、地元メディアは倒壊した建物の中には、こうした基準を満たしていないものがあった可能性もあると伝えていて、今後の捜査が注目されます。
住民「美しいアマトリーチェが失われた」
アマトリーチェでは、今も捜索活動の続く中心部への立ち入りは制限されていますが、周辺の地域では消防の立ち会いのもとで被災した自宅を訪れることが認められています。
28日、自宅の様子を見に行ったという男性は「この週末には町で祭りが予定されていて、きょうは楽しい日になるはずだったのに、犠牲者を悼む日になってしまった。あんなに美しいアマトリーチェがなくなってしまった」と、涙ぐみながら話していました。
28日、自宅の様子を見に行ったという男性は「この週末には町で祭りが予定されていて、きょうは楽しい日になるはずだったのに、犠牲者を悼む日になってしまった。あんなに美しいアマトリーチェがなくなってしまった」と、涙ぐみながら話していました。