国後島でロシア側に足止めの男性 解放され根室到着

国後島でロシア側に足止めの男性 解放され根室到着
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北方四島とのいわゆる「ビザなし交流」で国後島を訪れた際に、一時、ロシア側の管理下に置かれ、今月24日に解放された日本人男性が、28日北海道の根室港に到着しました。
根室港に到着したのは神奈川県に住む佐藤史郎さん(57)で、今月19日から北方四島とのいわゆる「ビザなし交流」で通訳として国後島を訪れていた際、手荷物検査で、申告していない多額の現金が見つかったとして、事情聴取のためロシア側の管理下に置かれ、今月24日、問題がなかったとして解放されました。

佐藤さんはその後、国後島を訪れた別の訪問団の船で28日正午すぎに根室港に到着し、迎えに来た関係者と抱き合って喜びました。
このあと、佐藤さんは報道陣に対し、「安心し、ほっとしている。私から言えるのは、事情聴取の結果、自分が無罪だとわかり、解放されたということだ」と述べました。

男性を一時、管理下に置いたことなどについて、ロシア外務省の関係者は、「訪問団は、島の中ではロシアの法律を守る必要がある」と述べ、自分たちの行為に問題はなかったという認識を示す一方、日本の外務省は、「日本固有の領土で、ロシア当局が管轄権の行使に当たる検査を行うこと自体、認められない」と抗議しています。