蹴球探訪
奇跡の初優勝見えた レスター・岡崎が激白「試合後はいつも悔しい」(4月27日)
【大相撲】稀勢の里に横綱の壁 日馬富士に8連敗2016年9月3日 紙面から
◇横審稽古総見大相撲秋場所(11日初日、東京・両国国技館)前の横綱審議委員会(横審)による稽古総見が2日、東京都墨田区の相撲教習所であった。綱とりに再挑戦する大関稀勢の里(30)=田子ノ浦=は、横綱日馬富士(32)=伊勢ケ浜=との8番に全敗。左膝などを痛めて休場がささやかれている横綱白鵬(31)=宮城野=は欠席した。 秋場所も横綱の壁は高いのか−。稀勢の里は日馬富士相手に8連敗と子ども扱いされ、稽古後は「しっかり調整するだけ」と言葉少なだった。 大関陣との4番で2勝し、先場所の覇者から指名を受けた。まわしを取れずに懐深く入られたかと思えば、焦って頭から突っ込んでバッタリ。「(相手が)横綱ですから、あんなもの」と素直に強さを認めた。一方の日馬富士は、両膝と両肘をサポーターで固めて万全とは言えないながら、「お互いいい汗を流せた」と余裕の表情だった。 初優勝と綱とりがかかる稀勢の里の淡泊な取り口に、横審の守屋秀繁委員長は「稽古で勝てないようじゃ、本番で勝てない」とバッサリ。昇進についても「非常に難しいと思う。日馬富士さんが、諦めさせるためにあれだけやったのかな」と見方は厳しい。 八角理事長(元横綱北勝海)は「注目されるのはきついと思う。ここ数場所の疲れもありそう」と、重圧に理解を示しながら「何となく気持ちが乗っていない。張り切っていかないと」とエールを送った。 「修正したい。このままじゃ…」とこぼした稀勢の里の対横綱戦は、過去3場所で3勝5敗。自身も周囲も認める「一番足りない」現状の打破には、勝利あるのみ。しこ名通りの「稀(まれ)なる勢い」へ、この日の屈辱をバネにできるか。 (志村拓) PR情報 |