国後島でロシア側に足止めの男性 解放され北海道へ
北方四島とのいわゆる「ビザなし交流」で国後島を訪れていたところ、一時、ロシア側の管理下に置かれ、その後解放された男性が27日、日本側が手配した船で国後島を8日ぶりに離れたことが確認されました。28日にも北海道の港に到着する予定です。
北方四島とのいわゆる「ビザなし交流」で今、月19日から国後島を訪れていた日本人の通訳の男性について、ロシア当局は手荷物検査で申告されていない現金が見つかったとして、事情聴取のため管理下に置き、今月24日になって、問題がなかったとして解放しました。
国後島の関係者によりますと、解放された男性は27日、島を訪れた別の訪問団とともに船で国後島を8日ぶりに離れ、28日にも北海道の根室港に到着する予定です。
ロシア側が今回、日本の立場を考慮しない形で、一時男性を管理下に置いたことなどについて、ロシア外務省の関係者は「訪問団は島の中ではロシアの法律を守る必要がある」と述べ、自分たちの行為に問題はなかったという認識を示して正当化しています。
一方、日本の外務省は「日本固有の領土でロシア当局が管轄権の行使に当たる検査を行うこと自体、認められない」と抗議するとともに、男性を速やかに解放するようロシア側に求めていました。
国後島の関係者によりますと、解放された男性は27日、島を訪れた別の訪問団とともに船で国後島を8日ぶりに離れ、28日にも北海道の根室港に到着する予定です。
ロシア側が今回、日本の立場を考慮しない形で、一時男性を管理下に置いたことなどについて、ロシア外務省の関係者は「訪問団は島の中ではロシアの法律を守る必要がある」と述べ、自分たちの行為に問題はなかったという認識を示して正当化しています。
一方、日本の外務省は「日本固有の領土でロシア当局が管轄権の行使に当たる検査を行うこと自体、認められない」と抗議するとともに、男性を速やかに解放するようロシア側に求めていました。