唐突ですが、欧州人って綺麗ですよね!!
伸長も大きく、きれいな瞳、恵まれた体形。
人間の欲しいものすべてを手に入れたような人種だと僕は当時思っていました。(偏見)
「この一年間で僕は、この人たちとお勉強するんだ!」と胸を躍らしていたピッポ少年。
そう。
あの事件が起きる前まではね・・・胸糞注意です♡
まるでハリーポッターの世界観!
僕はちょっと不安な思いもしながら、欧州へとやってきました。
僕が留学していた大学は中世のお城のようなキャンパスになっており、僕のテンションはバク上がり。ハーマーイ〇ニーを無意識的に探そうとする僕。
この大学は少し特殊で、5人一組になり授業内の課題をこなすプロジェクトの成績がそのまま自己の成績になるというシステムになっていることが多かったです。
僕は欧州美女とお近づきになれる!!!!!
と鼻の下を伸ばしながらプロジェクト開始を待ちました。
ロシア人美女三人とフランス人美女とプロジェクトを動かす!
ついに迎えたメンバー決めの日。基本的に自由にきめていいこのメンバー決めの際、僕はロシア人美女の集団に狙いを定め、話しかけにいった。
そして、すんなりと5人チームが結成されてしまったのだ。メンバーはロシア人女性3人とフランス人女性1人、そして日本人男性の僕。
「完璧だww」
僕は、欧州人男性は体もデカくちょっと怖いと思っていたので、僕が考えたこの布陣は最強そのものでした。これで僕の夢のホグワーツ生活が始まる。。
少しづつ感じ始めた違和感
このプロジェクトは、一回授業で学んだ理論をチームで現実世界で実践するというなかなかハードなもの。そして僕たちは実践を行い、その仮説と結果をレポートに書き記していた。
そう、僕の悪夢の根源、共同執筆だ。
当時の僕の英語力はというと、ひどかった。交換留学に行くのにも、それなりの語学力は当然必要なのだが、実際のそれとは大分違う。
教授の言っている事はわからんは、英語論文の書き方もよくわからんわで大変。
え、plagiarism? なにそれおいしいの?状態。
そこで僕は彼女たちに逐一、今どんな進捗なのか、教授はどんな指示を出したのか、再度聞く行為を繰り返していた。
最初こそ、親身になって応えてくれた彼女たちだが、ある日、その空気感が消し飛んでいた。
僕が、少しミーティングに遅れて到着した。
その時彼女たちはロシア語で話していた。フランス人の彼女もロシア語専攻であったので一緒になって話し込んでいる。欧州留学ではこの母国語を同国の人と話す事はめずらしくなかったので、僕は気にも留めなかった。
そしてミーティング開始。止まらないロシア語。
「あれ?一気に俺英語聞けなくなったか?ん??」
そう彼女たちは、あろうことかロシア語でプロジェクトを進め始めた。
頭が真っ白になった。誰も目を合わせてくれない。そして僕は口を開いた。
「英語にしようよ。ロシア語だとまるでわからないよ!」
そしてロシア人美女から帰ってきた一言。
「ピッポは英語でもわからないじゃない?私たちロシア語の方が効率的なの、すべて決まったら英語で教えるから少し待っててね。」
・・・・・これぞ実力主義の世界。使えないものは救い上げるという意識のなさ、
そして僕の情けなさ←
その時僕は思った。
「俺、メンバー集めミスってね?www」
そう、何を隠そう、欧州人とは我、個が強い。なのでメンバーを集める際は同国の人々を複数人呼び込むと、母国語で話始めるヤツが出て、プロジェクト崩壊する事がおきる。
なーにが夢のホグワーツ生活だよ・・完全に戦力外通告受けてるやないか・・
でもこれは僕がいけないんだ。語学力に彼女に比べ引けをとるから、寮生活ではないんだ、ここは戦場。彼ら彼女は将来のキャリア選択に影響を与える成績がかかっている。
ケツの青いクソアジア人の気持ちなんて推し量っていられない。納得だ。
そこで僕は死にもの狂いで英語のレベルを上げ、プロジェクトの貢献度を挙げようと頑張った。
一筋の光、湧き上がる屈辱感
なんとか食らいつくことを続けた僕。プロジェクト外でもメンバーとはよく顔合わせた。彼女たちも成績に関わらない所であれば僕と仲良くしてくれていた。一緒にクラブに行ったり、お昼一緒に食べたり、
でも僕のプライド(小学生でも飛び越えられる低いものだけど笑)がズタズタに引き裂かれる事件が、おきた。
あるミーティング中。最後の締めの作業として今までの活動をレポートにまとめていた。各自、担当箇所を執筆する事に決め、僕にも担当箇所があった。
「おっし!ここでプロジェクトに貢献するんだ!」
そう意気込んでいた僕に立ちはだかるのは「引用のあれこれ」
日本の大学だと甘々基準でなされるが(だから小保方さんが出てきたわけだけど)、海外大学の論文で盗作を疑われたら学問の世界から追放される。
その重要性がなんとなーくわかっていた僕は、ロシア人女性に聞いた。
「これ(引用)ってどうやって書けばいいの?」
しかめ面をしながら彼女は答える。
「・・・(コイツまじかよ)それはね、A,B,C,Dっていうアルファベットを用いて文字を書くのよ?」
そこで僕はキレた。(心の中で)
どれだけ馬鹿にしているんだコイツは。これ冗談のつもりなのか?
そんなわけはなかった。所詮アジア人男性の価値なんて無いに等しいと思っている彼女。「使えねーなこのアジア人は?」とまあこんな感じだ。
いや、今考えれば当然だ。実力がないものは同情を得られるわけではない、信頼を失うばかり、当然の蔑みだね。
一番情けなかったのは、「空気を読んでしっかりその言葉に怒れなかった当時のクズな僕」
いや、あれって怒っていい場面だよね?
その当時は英語で激怒する語彙力を持ち合わせていなかったからな。
口を持たないものは怒る事もできないんだよ。
これが留学生活(夢のホグワーツ生活)のリアルです。現場からは以上です。
では!
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