岩手で今も1000人以上孤立か 860人以上が避難生活

岩手で今も1000人以上孤立か 860人以上が避難生活
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台風10号の影響で、岩手県では、川の氾濫などで大きな被害が出た岩泉町を中心に、今も1000人以上が孤立しているとみられ、860人以上が避難生活を送っています。現地に設けられた災害対策本部では、県の職員が、孤立した人たちの救助などにあたっています。
台風10号の影響で、岩手県では、川の氾濫などで大きな被害が出た岩泉町と久慈市で、これまでに合わせて12人の死亡が確認され2人が心肺停止となっています。また岩泉町では、3日朝の時点で9人と連絡が取れなくなっています。

一方、岩手県によりますと、道路の冠水や土砂崩れなどで3日朝の時点で、県内で1085人が孤立しているとみられるということです。
岩泉町では、大川地区、安家地区、鼠入地区、上有芸地区、猿沢地区、岩泉地区の6つの地区の27か所で、合わせて873人が孤立しているとみられています。
また、久慈市では、2つの地区で合わせて212人が孤立しているとみられています。

さらに避難所に避難している人は2日より30人以上増え、5つの市町村で869人に上っています。内訳は、岩泉町で742人、田野畑村で61人、宮古市で31人、久慈市で27人、釜石市で8人となっています。このうち、避難者が26人増えた田野畑村では、ライフラインの復旧が遅れており入浴のため、避難所に一時的に宿泊する住民が増えているということです。

岩手県内では、今も各地で停電や断水が続いており、岩泉町の現地災害対策本部では、県の職員が、孤立した人たちの救助や、連絡が取れない人の安否の確認などにあたっています。