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Date: Thu, 05 Jun 2003 22:47:30 +0900
Subject: [oni-oni-club] 「慧妙」の「ハタチ盗聴」裁判報道の真相について①
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「慧妙」最新号の私の裁判記事について、多くの人から問い合わせがありますので、
ここで真相を説明させていただきます。
まず、見出しになっている二つのことについて。
「東京地裁 『ハタチ盗聴事件』でも学会側敗訴!」
「証拠(盗聴テープの反訳文)の作成にも重大な疑問が」
第1に、「学会側敗訴」について。
「慧妙」は、 「東京地裁(秋吉仁美裁判長)は、波田地らの訴えを退ける、宗門側全面
勝訴の判決を下した」と述べていますが、全く事実に反します。
実際には、裁判所が私たちの訴えを認め、妙観講員(当時)・渡邉茂夫と帝国リサーチ
という調査会社による犯行であると認定して、総額99万円の支払いを命じたのです。
その意味では、裁判所も、「妙観講員による悪質な学会員宅盗聴事件」であることを
はっきり認定しています。
しかも、この判決は、弁護士も言っていましたが、調査会社による盗聴行為の事実を
認めておきながら、その膨大な調査費用を誰が出したかについて一言も触れていないと
いう、奇妙奇天烈な内容になっています。
金の出所に疑惑は残るが、大草や小川、日顕の関与を明確に示す物証がないうえ、内部
告発した渡邉の証言に変遷があるし、矛盾が多いので、とりあえず、渡邉までにしておこ
う、といういわば“お目こぼし”判決と言っていいと思います。
その意味でも、渡邉氏が一貫性のある証言をしていればと、本当に惜しまれます。
第2に、見出しの「証拠(盗聴テープの反訳文)の作成にも重大な疑問」について。
「慧妙」では次のように述べています。
「原告らが証拠として提出した波田地宅盗聴テープと称するものの反訳書(これを
渡邉は自分が反訳した、と主張していた)について『反訳書の作成に当たっては、創
価学会の内部事情のみならず、原告らの事情にも通じている者の関与が窺われる』と、
創価学会組織の内情に加え、原告・波田地の周辺事情にも詳しい、何者かの深い関与
を示唆して、波田地らの請求を退けたのである」
これは、どういうことかと言いますと、平成9年6月に梅沢十四夫という宗教ゴロ
が起こした別件の妙観講による盗聴事件裁判がありますが、その原告・梅沢と、被告
の一人・渡邉茂夫氏とを裏で操った人物がいました。言うまでもなく、某葬儀屋です。
その葬儀屋が平成11年9月ごろ、渡邉氏から、波田地宅を盗聴した事実を聞き出
しました。
それまで、渡邉氏は、「梅沢十四夫、秋元広学、八木信瑩のほかに、学会の幹部も
盗聴した」と犯行をほのめかす発言をしていましたが、なかなか口をわりませんでした。
提訴から2年が過ぎ、いよいよ渡邉氏が証人として出廷することが決まった段階で、
葬儀屋の社長が乗り出して、渡邉に「援助を打ちきるぞ」等の脅しまがいのことを言っ
て、口を割らせたのです。
本来、その時点で私にその事実を伝え、私たち夫婦の了解を得て、私に確認しながら、
盗聴テープの反訳をすればよかったのです。
ところが、葬儀屋はそれをしませんでした。
渡邉氏本人は、その場で、私のケータイを鳴らしたそうです。ところが社長がその
ケータイを取り上げ、ブチッと切ってしまって、
「波田地には言うな。全部、俺に任せろ」
と言って、葬儀屋の社員の皆本や伊藤らを使って、テープの反訳をしました。
その際、葬儀屋の社員は、「トウテツ」を「東哲」と記し、会話中に名字しか出てこ
ない「クリハラ」が「栗原淑江」という女性である旨の注釈までつけたり、「モリヤ(大
家)」と記すなど、誰が見ても、「創価学会組織の内部事情のみならず、原告の周辺事情
にも通じている者」でなければ、できない、テープの反訳にしてしまったのです。
それでいながら、葬儀屋は、このテープの反訳を裁判所に証拠として提出するに当たっ
て、証拠説明書に「渡邉本人がテープ起こししたもの」という、うその説明を付けたのです。
(せめて渡邉が友人の元学会員に手伝ってもらったものぐらいにしておけば、まだキズは
浅かったでしょう。)
それだけではありません。葬儀屋は、このテープ起こしを行った時期についても、実際は、
平成11年10月ごろであったにもかかわらず、「波田地宅の盗聴が行われていた
平成3年5月ごろ」という虚偽の説明をつけて裁判所に提出したのでした。
もちろん、弁護士や渡邉氏に相談することも、了解もなしにです。
これが致命的でした。、
もし、裁判所に提出された証拠説明書が正しいとすれば、渡邉氏は、平成3年5月ごろ、
すでに、学会関係者と通じていたことになります。となると、波田地宅盗聴事件自体が、
大草らを罠にはめるため、渡邉と学会関係者が共謀して起こした“狂言盗聴事件”という
ことになってしまいます。「慧妙」が「重大な疑問」と言っているのは、このことです。
まさか、そんな証拠説明書になっているとは思っていなかった渡邉氏は、私の裁判の証人
として出廷した時、宗門側の弁護士に証拠説明書を突きつけられ、この点を追及されて、
気が動転し、頭が真っ白になり、後は、何を聞いても、知らない、わからないの連発で、
完全にしどろもどろになってしまったのでした。
判決文で、裁判長は、「盗聴テープの反訳書の不自然さについて」として、次のように
指摘しています。
「① 平成3年5月10日の盗聴テープを反訳した甲第10号証には「中野富美雄」との
記載があるが(10頁), 渡邊自身「富美雄」を「トミオ」と読むのか「フミオ」
と読むのかも分からない旨, また, 平成3年5月10日当時, 中野富美雄という
人物は知らない旨供述している(証人渡邊②31頁, 48頁)。
② 同月15日の盗聴テープを反訳した甲第12号証には「モリヤ(大家)」との記載が
あるが(5頁), 渡邊自身は「モリヤ」なる人物をそもそも知らないと供述して
いる(証人渡邊②51頁)。
③ 同月16日の盗聴テープを反訳した甲第13号証には「小泊」(2頁),「小川頼宣」
(15頁)といった人名の漢字が記載されているところ, これらについても渡邊
自身は分からないし, 誰から聞いたかも分からない旨供述している(証人渡邊
②50頁ないし51頁)。
④ 同月17日の盗聴テープを反訳した乙ロ第84号証には「トウテツ」が「東哲」
(学会の東洋哲学研究所の事)と記述され, 会話中に名字しか出てこない
「クリハラ」が「栗原淑江」なる女性である旨の注釈が付せられているところ
(4頁), 渡邊自身「クリハラ」なる人物のフルネームが何であるか, また男性
か女性であるかすら知らない旨, 「トウテツ」の正確な名称もいえない旨供述
している(証人渡邊②49頁)。
以上の点に照らせば, 本件反訳書には, 盗聴テープの内容からだけでは判
明しない事項についてまで記載されていることに加え, 上記①ないし④の内
容から考えるに, 本件反訳書の作成に当たっては創価学会の内部事情のみな
らず原告らの事情にも通じている者の関与が窺われる」
このように、葬儀屋がやった“学会員丸出し”のテープ起こしと、それにつけた虚偽の
証拠説明書によって、渡邉氏の供述、証言が全く信用できないものとされてしまったの
です。
この失敗の最大の原因は、葬儀屋が私たち夫婦にも、だれにも見せずに勝手に、自分で
自分のクビを締めるような証拠を裁判所に提出したためです。
そもそも、他人の盗聴テープを勝手に反訳するとは何ごとか。
これでは、私たち夫婦は、大草と葬儀屋によって、二度、盗聴されたも同然ではないか。
通信の秘密とプライバシーの侵害という意味では、敵に聞かれたよりも、味方と思って
いた同じ学会員に勝手に聞かれたショックのほうが大きかった。
実際、この葬儀屋によるテープ起こしの事実を知って、私よりも妻のほうが激怒しました。
盗み聞きされた会話の時間は、妻のほうが圧倒的に長かったからです。
妻曰く、
「大草が聞く分にはまだいい(高い金とリスクを犯しているのだから)。
なんで、同じ学会員から、勝手に電話の内容を聞かれなければならないの」
と。
私が葬儀屋に対して、妻に謝って欲しいと言っているのは、そのためです。
これは、私たち夫婦が盗聴されていたことが分かったその日から、一貫して、要求してい
ることです。しかし、きょうに到るまで葬儀屋からは、何の謝罪もありません。
唯一あったのは、某青年部幹部を介して、
「いろいろ誤解があるようだが、あえて弁解しようとは思わない」
という短いコメントだけでした。
要するに、“だれがお前に謝るか”という返事でしょう。全く人間性のかけらもありません。
葬儀屋を擁護する人々は、決まって、
「葬儀屋も同じ学会員で、決して敵ではないのだから」
と言います。
しかし、同じ学会員ではなかというなら、どうして、私たち夫婦の会話テープを何の
了解もなく、勝手に聴いて起こすのか。
同じ学会員に対して、どうして、そんな人の道に外れた卑劣なことをするのか。
もともと、葬儀屋は、渡邉氏とは、全く接点がありませんでした。
それをつないであげたのは、私です。
平成9年1月、某所から気合いが入って、山友を本腰入れて倒そうということになった時、
山友本人については、大分の女性に訴えさせるということになりました。
山友の手足である妙観講の大草については、当時、すでに発覚していた妙観講による盗聴
事件の被害者・梅沢十四夫に大草や日顕らを訴えさせるということになりました。
そうなると、渡邉氏も被告にされるので、訴訟費用等々の金の問題が生じてきます。私は、
それまで私と渡邉氏の信頼関係で物事を進めてきた経緯から、この訴訟についても、私が
渡邉氏の面倒を見るつもりで、いろんな人に掛け合いました。
そうした時、某青年部幹部が本部3Fの第4会議で、
「波田地さん、チョロチョロするな。そんなに手柄があげたいのか。俺に全部任せろ」
と言いました。
そして、“葬儀屋の社長を渡邉につないでくれ”と言いました。
私は、男子部の最高幹部の言うことでもあるし、その通りにしました。
それで、平成9年6月、梅沢が死亡する一カ月ほど前に、なんとか訴訟を起こすことがで
きました。
ここまでは、良かったと思います。問題はそれから後です。
この年の8月になると、定期的に渡邉氏のところを訪れていた葬儀屋の社員が、急に、
私の悪口を渡邉氏にガンガンに吹き込むようになりました。また、私と渡邉氏の間を引き
離そうと、渡邉氏に、しきりに引っ越すことを強要してきました。
「(葬儀屋の)工場がある香港、深ヨ行こう。もうパスポートもとってある」といった
具合です。
こういう葬儀屋のやり方に、渡邉氏は、脅威を感じ、最後まで、葬儀屋の言いなりにはなり
ませんでした。
よく葬儀屋は、「手法の違い」ということを言います。
これもあくまで間接的に伝わってくる“弁解”の一つですが……。
葬儀屋の手法というのは、私に言わせれば、一言で言って、
「敵だろうが味方だろうが利用できる人間は、利用して捨てる」
というものです。
私たち夫婦に対する誠意のない対応が、その象徴的な例でしょう。
私は、葬儀屋に感謝されこそすれ、悪口を言われるような覚えはありません。
しかも、その悪口の中には、自分たちがやった怪文書(※「天鼓」)の犯人に
私を仕立て上げようとするものまでありました。
これが、学会員が同じ学会員に対してすることか。ましてや大草や日顕にとどめを
させる極上のネタをつないでやった人間に対して、よくここまで酷い仕打ちができ
るものです。
西洋には、「悪魔と戦う人間は悪魔と似てくる」ということわざがあると聞きました。
山友と戦っている人間の手法は、山友となんら変わらない。山友が大分の女性を利用
して捨てて、痛い目にあっているのと同じように、葬儀屋も、痛い目にあうことにな
るでしょう。
また、謀略のプロのような顔をして、結局、ドジを踏んで学会に多大な迷惑を掛けた
という点でも、全くそっくりと言わざるを得ません。
手法が違うなら違うでもいいから、本当に、大草や小川、日顕のクビを取ってきても
らいたいものです。
こんな裁判の結果になったことをもって考えれば、葬儀屋のような手法は、割に合わ
ない。
そのことを、教訓として、二度とこういうことが起きないようにしてもらいたい
ものです。(つづく)
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