中年の心の闇〜大人たちに何が起きているのか〜 (2004.07.24 Saturday) [いんちき心理学講義] |
●中年研究
よくテレビや新聞では少年の心の闇ばかり取りざたされているけれど、これだけ若者のことばかり注目されると、相手にされていない中高年の方々が大変可哀想です。
例え犯罪を犯したとしても、中年の心の闇など誰も相手にしないでしょうし、同情もしません。しかし、社会的に辛い立場のあった少年たちの言い分は世に広まるし、同情もされるでしょう。全ての人間は皆平等であるべきとして、ここで中高年。特に50代の研究をしてみましょう。
●ロリコン50代
憂鬱なプログラマによるオブジェクト指向日記に面白い記事が載っていました。
意外に多い中高年のロリコン。
2002年にNHKによる性調査が行われ、その中で「13歳未満とセックスがしたいか」という項目がありました。
調査方法は電話か実地アンケートなのかは分かりませんが、電話ならいきなり電話がかかってき、実地アンケートなら道端でいきなりこのように質問されるわけです。
「あなたは13歳未満の子どもとセックスしたいと思っていますか?」
さすがはNHK。普通の神経ならとても聞けないことを平然とやってのけます。そこに痺れる!憧れるぅ!
こんな質問をするほうもするほうですが、答える方も答える方です。
調査は性別・年代別で、「してみたい」「どちらかといえばしてみたい」「どちらかといえばしたくない」「したくない」「実際にしたことがある」「無記入」の6つの項目。
そして気になる結果を見ると、「してみたい」のトップが50代の成人男性で約8%です。おめでとうございます。正直ですね。
2002年度の50代男性は956万人いますので、人口で言えば約48万人の50代男性がロリコンです。
ちなみに、「実際にやったことがある」も20代とほぼ同率のトップクラス。50代の方々の正直さには目を見張ります。嘘をつくことはたやすいですが、それは人間的成長を歪め、心身ともに健やかなになることはできません。50代の方々は自らの立場を投げ打ってまで、若者にそれを教えてくれているのです。ここ、感動するところですよ。
なお、ここで重要なのが「無回答」の数です。無回答ということは要するに答えたくないわけですが、思ったことすらないならば「思わない!」と胸を張っていえるはずです。言えないのは、やましいことがあるからでしょう。
まあこれは仮定であり、あまりにも失礼な質問に答えなかった人も多いでしょうが、それを考慮に入れても無回答の数が50代に圧倒的に多いことを考えれば、恐らくこちらも50代がピンでトップと考えられるでしょう。これで2冠王ですね。
●はっちゃけ50代
読売新聞平成12年6月21日の朝刊に、駅内での暴力行為の調査が発表されました。
それによると、JR東日本での11年度の駅員や乗務員への暴力行為の件数は162件。そのうち警察沙汰になったのは88件です。
では、この暴力行為の年代別内訳を見てみましょう。
まず、キレやすいと言われる若者である20代は25人です。実は、この数字は年代別でビリです。その次が30代は29人。そして40代で33人と、年齢が上がるごとにキレやすくなっています。
最近の若者は元気がないとよく言われます。それに比べさすがに年配の方々は元気です。そのうち「元気を出す秘訣は駅員を殴ることだ」とかいう格言ができたり、「若者よ!見習え!〜駅員の殴り方〜」とかいう本が出版されるかもしれません。周りから見ればただの迷惑ジジイですが。
そしてもちろん、最も暴力行為で訴えられたのは我等がヒーロー50代で39人です。
上記の二つと合わせれば3冠王達成です、おめでとうございます。かっこいい。ヒューヒュー。
(件数と人数の合計が合ってないですが、これは一件で複数人が捕まってるためだと思います)。
●凶悪50代
朝日新聞の2001年4月6日の記事で若者の殺人の数よりも、49歳の団塊の世代の殺人数がトップだと発表されました。しかも朝刊の一面で配信されています。
昨今では新聞では若者の凶悪犯罪ばかりが報道されていましたが、本当に凶悪なのは俺たちだと苦々しく思っていた年配の方々。日本一の大新聞で若者より凶悪と評され、大人たちの面目躍如とでも申しましょうか。
これは3年前の記事なので、彼らは今52歳。つまり50代です。さすがですね50代の方々は。
●50代の少年時代
しかし、これらだけでは本当に今の50代が凶悪なのかは分かりません。もしかしたら、人間は誰でも50代になると凶悪になるのかもしれないですよね。
というわけで、今の50代の方々が少年だったときの犯罪件数を見てみましょう。
戦後の強盗の発生件数は1948年の3878件が最高で、これは現在の発生件数の2倍以上を誇っています。現在70歳少々の人が最も強盗に励んだと言えるでしょう。ただ、これは戦後まもなくの時期なので貧しさから強盗に走ったという可能性も否定できません。
当時の経済状況を見てみると、1956年の経済白書に「もう戦後ではない」という、社会の教科書にも出てくる宣言が掲載されました。これを根拠に、貧しさから抜け出したであろう1956年以降からの強盗発生件数を見ると、1960年の2762件が最大の発生件数となっています。現在で言えば58歳少々の50代の方々です。
強姦に関しては、明らかに急増している時期がありまして、1958年の4649(四路死苦)件が最高です。もちろん50代です。数値を『よろしく』に合わせるあたり50代のナイスセンスを感じます。オヤジギャグですか。この数値は結構凄いです。2003年の犯罪件数は256件なので、現在50代の方々は今の若者の18倍以上も下半身が大変でした。
ただし、この年から2人以上が共謀した強姦は親告罪から非親告罪となったという背景がありますので、それで急増していると考えられます。しかし、それを考慮してもただ単に50代以上だけではなく60代・70代の下半身も大変だったというだけで、今の若者と比べて圧倒的なのは変わりません。
他には、この件数の多さは1958年に施行された売春禁止法が関係しているのではないかという説がありますが、いくらなんでも少年に売春宿に通う財政があるとはあまり思えませんし、そもそも未成年が通えるのかという問題がありますので、どれぐらい関係しているのかは謎です。
最も、もし関係しているならば大人の方々は、昨今の性の乱れを嘆きながら、自分たちの子どもの頃は少年のみで売春宿にセコセコと通い、禁止されたら手当たりしだい暴れまわったということになりますし、関係していないとしても、それはそれとして手当たり次第に暴れまわっていることになります。どちらにしても救われません。
そういえば、少し前にとある政治家が「レイプは元気があってよろしい」と強姦クラブにお褒めの言葉を述べていましたが、実はこの人は昭和20年生まれなので、もっとも強姦件数の多かった1958年のときに、ちょうど少年犯罪統計にはいる14歳でした。ちょっと深読みすると恐ろしいですね。彼の周りには元気な人がたくさんいたと予想されます。
強姦ほど凶悪ではありませんが、強制猥褻の発生件数は1966年の1772件が最大で、これは現在の4倍ほどの件数です。最早言うまでもありませんが、彼らも現在50代です。元気があってよろしい50代後半と、ジメジメした50代前半という世代の差が見受けられますが、どちらも50代で変態という点で共通です。ちなみに、近年、教育者による痴漢・猥褻行為が急増しているのは本当です。若い頃の痴漢者が成長して、立派な痴漢教育者になったと考えれば、昨今の教育者による痴漢や猥褻行為の急増もうなづけます。
殺人のピークは1951年と1961年が同件数で448件になっています。これは2003年度の96件に比べて約5倍です。殺人に関しては50代だけではなく60代の少年時代も凶悪でしたが、それに比べて今の若者は安全・安心です。
放火に関しても1961年が現在の約2倍以上で突出してトップになっています。強盗・強姦の58歳に対して、放火・殺人の55歳と言えるでしょう。どっちにしても50代ですが。
ただ、子どもの数は昔と今では当然違います(とはいえ劇的に差があるわけではありませんが)。というわけで、当時の人口比を考えて一つの表にまとめてみました。
ちなみに現在の若者の犯罪率の低さと、中年の犯罪率の高さは日本特有の現象で、海外では少年による凶悪犯罪発生率はもっと高いのが普通です。
昨今の50代犯罪の凶悪さを考慮にいれ、国会は50代犯罪の厳罰化を提案するべきでしょう。やつらは昔はワルで今でもワルです。
関連:中年の心の闇〜万引きをする大人たち〜
参考:少年犯罪統計データ キレやすいのは誰だ
よくテレビや新聞では少年の心の闇ばかり取りざたされているけれど、これだけ若者のことばかり注目されると、相手にされていない中高年の方々が大変可哀想です。
例え犯罪を犯したとしても、中年の心の闇など誰も相手にしないでしょうし、同情もしません。しかし、社会的に辛い立場のあった少年たちの言い分は世に広まるし、同情もされるでしょう。全ての人間は皆平等であるべきとして、ここで中高年。特に50代の研究をしてみましょう。
●ロリコン50代
憂鬱なプログラマによるオブジェクト指向日記に面白い記事が載っていました。
意外に多い中高年のロリコン。
2002年にNHKによる性調査が行われ、その中で「13歳未満とセックスがしたいか」という項目がありました。
調査方法は電話か実地アンケートなのかは分かりませんが、電話ならいきなり電話がかかってき、実地アンケートなら道端でいきなりこのように質問されるわけです。
「あなたは13歳未満の子どもとセックスしたいと思っていますか?」
さすがはNHK。普通の神経ならとても聞けないことを平然とやってのけます。そこに痺れる!憧れるぅ!
こんな質問をするほうもするほうですが、答える方も答える方です。
調査は性別・年代別で、「してみたい」「どちらかといえばしてみたい」「どちらかといえばしたくない」「したくない」「実際にしたことがある」「無記入」の6つの項目。
そして気になる結果を見ると、「してみたい」のトップが50代の成人男性で約8%です。おめでとうございます。正直ですね。
2002年度の50代男性は956万人いますので、人口で言えば約48万人の50代男性がロリコンです。
ちなみに、「実際にやったことがある」も20代とほぼ同率のトップクラス。50代の方々の正直さには目を見張ります。嘘をつくことはたやすいですが、それは人間的成長を歪め、心身ともに健やかなになることはできません。50代の方々は自らの立場を投げ打ってまで、若者にそれを教えてくれているのです。ここ、感動するところですよ。
なお、ここで重要なのが「無回答」の数です。無回答ということは要するに答えたくないわけですが、思ったことすらないならば「思わない!」と胸を張っていえるはずです。言えないのは、やましいことがあるからでしょう。
まあこれは仮定であり、あまりにも失礼な質問に答えなかった人も多いでしょうが、それを考慮に入れても無回答の数が50代に圧倒的に多いことを考えれば、恐らくこちらも50代がピンでトップと考えられるでしょう。これで2冠王ですね。
●はっちゃけ50代
読売新聞平成12年6月21日の朝刊に、駅内での暴力行為の調査が発表されました。
それによると、JR東日本での11年度の駅員や乗務員への暴力行為の件数は162件。そのうち警察沙汰になったのは88件です。
では、この暴力行為の年代別内訳を見てみましょう。
まず、キレやすいと言われる若者である20代は25人です。実は、この数字は年代別でビリです。その次が30代は29人。そして40代で33人と、年齢が上がるごとにキレやすくなっています。
最近の若者は元気がないとよく言われます。それに比べさすがに年配の方々は元気です。そのうち「元気を出す秘訣は駅員を殴ることだ」とかいう格言ができたり、「若者よ!見習え!〜駅員の殴り方〜」とかいう本が出版されるかもしれません。周りから見ればただの迷惑ジジイですが。
そしてもちろん、最も暴力行為で訴えられたのは我等がヒーロー50代で39人です。
上記の二つと合わせれば3冠王達成です、おめでとうございます。かっこいい。ヒューヒュー。
(件数と人数の合計が合ってないですが、これは一件で複数人が捕まってるためだと思います)。
●凶悪50代
朝日新聞の2001年4月6日の記事で若者の殺人の数よりも、49歳の団塊の世代の殺人数がトップだと発表されました。しかも朝刊の一面で配信されています。
昨今では新聞では若者の凶悪犯罪ばかりが報道されていましたが、本当に凶悪なのは俺たちだと苦々しく思っていた年配の方々。日本一の大新聞で若者より凶悪と評され、大人たちの面目躍如とでも申しましょうか。
これは3年前の記事なので、彼らは今52歳。つまり50代です。さすがですね50代の方々は。
●50代の少年時代
しかし、これらだけでは本当に今の50代が凶悪なのかは分かりません。もしかしたら、人間は誰でも50代になると凶悪になるのかもしれないですよね。
というわけで、今の50代の方々が少年だったときの犯罪件数を見てみましょう。
戦後の強盗の発生件数は1948年の3878件が最高で、これは現在の発生件数の2倍以上を誇っています。現在70歳少々の人が最も強盗に励んだと言えるでしょう。ただ、これは戦後まもなくの時期なので貧しさから強盗に走ったという可能性も否定できません。
当時の経済状況を見てみると、1956年の経済白書に「もう戦後ではない」という、社会の教科書にも出てくる宣言が掲載されました。これを根拠に、貧しさから抜け出したであろう1956年以降からの強盗発生件数を見ると、1960年の2762件が最大の発生件数となっています。現在で言えば58歳少々の50代の方々です。
強姦に関しては、明らかに急増している時期がありまして、1958年の4649(四路死苦)件が最高です。もちろん50代です。数値を『よろしく』に合わせるあたり50代のナイスセンスを感じます。オヤジギャグですか。この数値は結構凄いです。2003年の犯罪件数は256件なので、現在50代の方々は今の若者の18倍以上も下半身が大変でした。
ただし、この年から2人以上が共謀した強姦は親告罪から非親告罪となったという背景がありますので、それで急増していると考えられます。しかし、それを考慮してもただ単に50代以上だけではなく60代・70代の下半身も大変だったというだけで、今の若者と比べて圧倒的なのは変わりません。
他には、この件数の多さは1958年に施行された売春禁止法が関係しているのではないかという説がありますが、いくらなんでも少年に売春宿に通う財政があるとはあまり思えませんし、そもそも未成年が通えるのかという問題がありますので、どれぐらい関係しているのかは謎です。
最も、もし関係しているならば大人の方々は、昨今の性の乱れを嘆きながら、自分たちの子どもの頃は少年のみで売春宿にセコセコと通い、禁止されたら手当たりしだい暴れまわったということになりますし、関係していないとしても、それはそれとして手当たり次第に暴れまわっていることになります。どちらにしても救われません。
そういえば、少し前にとある政治家が「レイプは元気があってよろしい」と強姦クラブにお褒めの言葉を述べていましたが、実はこの人は昭和20年生まれなので、もっとも強姦件数の多かった1958年のときに、ちょうど少年犯罪統計にはいる14歳でした。ちょっと深読みすると恐ろしいですね。彼の周りには元気な人がたくさんいたと予想されます。
強姦ほど凶悪ではありませんが、強制猥褻の発生件数は1966年の1772件が最大で、これは現在の4倍ほどの件数です。最早言うまでもありませんが、彼らも現在50代です。元気があってよろしい50代後半と、ジメジメした50代前半という世代の差が見受けられますが、どちらも50代で変態という点で共通です。ちなみに、近年、教育者による痴漢・猥褻行為が急増しているのは本当です。若い頃の痴漢者が成長して、立派な痴漢教育者になったと考えれば、昨今の教育者による痴漢や猥褻行為の急増もうなづけます。
殺人のピークは1951年と1961年が同件数で448件になっています。これは2003年度の96件に比べて約5倍です。殺人に関しては50代だけではなく60代の少年時代も凶悪でしたが、それに比べて今の若者は安全・安心です。
放火に関しても1961年が現在の約2倍以上で突出してトップになっています。強盗・強姦の58歳に対して、放火・殺人の55歳と言えるでしょう。どっちにしても50代ですが。
ただ、子どもの数は昔と今では当然違います(とはいえ劇的に差があるわけではありませんが)。というわけで、当時の人口比を考えて一つの表にまとめてみました。
ちなみに現在の若者の犯罪率の低さと、中年の犯罪率の高さは日本特有の現象で、海外では少年による凶悪犯罪発生率はもっと高いのが普通です。
昨今の50代犯罪の凶悪さを考慮にいれ、国会は50代犯罪の厳罰化を提案するべきでしょう。やつらは昔はワルで今でもワルです。
・50代はロリコンが多いです。 ・50代は正直です。 ・50代は駅員をよく殴ります。 ・50代は凶悪です。 ・50代の政治家が「レイプは元気があってよろしい」と発言しました。 ・50代の下半身は大変です。 ・50代は若い時はワルで今でもワルです。 ・少年法を厳罰化する前に、50代の犯罪を厳罰化しましょう。 |
参考:少年犯罪統計データ キレやすいのは誰だ