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サウジ外相、イランとの関係改善は困難

2016/9/2 21:13
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 来日中のサウジアラビアのジュベイル外相は2日、1月に断交したイランについて「行動を改めるなら良き隣人になるのだが、テロを支援し、他国への介入を続けている」と改めて批判し、関係改善は困難との認識を示した。都内で日本経済新聞などの取材に応じた。

 原油価格の下支えに向けた増産凍結については「産油国の間で何らかの合意はあり得る。しかしそれはサウジの犠牲によってではない」と表明。今月下旬に石油輸出国機構(OPEC)がアルジェリアで非公式会合を開くが、サウジだけが譲歩することはないとの認識を重ねて示した。

 そのうえで、イランを除く産油国が「サウジの立場が正しいとの認識に至りつつある」と語った。4月に主な産油国が増産凍結を目指しカタールで開いた会合は、核問題による経済制裁が解けたイランが増産を優先。サウジはイランが凍結に加わらない限り参加しないとし、合意できなかった。

 ムハンマド副皇太子が主導するサウジの経済改革構想「ビジョン2030」の実現に向けては「日本の役割は大きい」と語り、ロボットや農業、医療、製造業で日本の技術を評価した。同時に「力のあるいかなる国も歓迎する」とし、欧米やインド、中国の協力にも期待を示した。

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