朴槿恵(パク・クンヘ)大統領は2日「北朝鮮の核の脅威が取り除かれれば、THAAD(米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル」)配備の必要性もなくなるだろう」と指摘した。
朴大統領はロシア、中国、ラオス歴訪を前にロシア国営の国際情報通信社「ラシーア・セヴォードニャ」との書面でのインタビューに応じ、ロシアがTHAAD配備に反対していることについて「問題の本質は北朝鮮の核とミサイルの脅威」とした上で、上記の見方を示した。北朝鮮の核問題が解決すれば、THAADを配備する理由はないというのが韓国政府の考えだ。
朴大統領は3日にロシアのウラジオストクでプーチン大統領と首脳会談を行い、4日と5日に中国杭州で開催される主要20カ国・地域(G20)首脳会議の際には中国の習近平・国家主席との首脳会談も予定されている。朴大統領は習主席との会談でも同じような論理でTHAAD配備について説明するものとみられる。朴大統領は上記のインタビューの中で「THAAD配備は日々高まる北朝鮮の核とミサイルの脅威から韓国の安全と国民の生命を守るために避けられない自衛的措置だ」「そのためTHAADが第3国をねらう理由などなく、それによってもたらされる利益もないし、そのような意図も計画も持っていない」と説明した。