曲目リスト
1. a song is born / 浜崎あゆみ & KEIKO
2. the meaning of peace / 倖田來未 & BoA
3. lovin’it / 安室奈美恵 & VERBAL
4. in case of me / 持田香織
5. again / 伴都美子
6. My Planet / hitomi
7. DO OVER AGAIN / H∧LNA
8. One Nation / TRF
9. GET INTO YOU SUDDENLY / BALANCe
10. Lights brought the future / KEIKO
評価:★★★★★★☆☆☆☆
9.11テロの影響を受けて、日本国内のプロデューサー、小室哲哉氏が中心となり、「愛と平和を訴える音楽プロジェクト」として立ち上げたsongnationのアルバム。(Wikipediaより)
2002年1月23日発売。
「愛と平和」というUSA for Africaの「We Are The World」を彷彿とさせるような企画で、AVEX所属のミュージシャンにそのテーマの曲を歌ってもらい寄せ集めた、如何にもプロらしいプロの企画盤です。
集まっているメンバーも何気に豪華で、コラボは本人たちの希望が聞き入れられたとのこと。
さすがは小室氏。懐が深いです。
内容は名実共に十分なメンバーを集めており、基本的に曲の方はシンプルな曲が多いですが、歌手の方の歌唱を上手く引き立てていて、素直に聴きやすく、とっつきやすいですね。
詞の内容も「地球」をテーマにした比較的分かりやすい詞が多く、「様々な人に問題意識を持ってもらいたい」という小室氏や参加メンバーの真摯な思いが透けて見えます。
この作品、というかプロジェクトを通してやりたかったのは、音楽的にどうこう、自分たちの主張がどうこうよりも、
「音楽という他の媒体に比べて一般人がとっつきやすく、伝わりやすい媒体で、一般人に「愛と平和」、後は「地球」に関する問題意識を投げ掛けて、それについて考えてほしかった」
ということなんでしょうね。
この作品を聴く限りでは、十分にその役割を果たす可能性のある作品だと感じますね。
ただ、単純に音楽アルバムとしてみると、そういった真摯さや真面目さにちょっと物足りなさを感じてしまうのは否めません。
つまり、遊び部分が余りなくて、綺麗すぎるんですよね。
M-8「One Nation」やM-9「GET INTO YOU SUDDNLY」は結構曲も変調が激しくて楽しめたのですが、他の曲は歌唱がビックアップされているため、曲がちょっと印象に残りづらく、普通の音楽アルバムとして買った人には物足りなく感じるかもしれません…。
後、この企画アルバムで、10曲55分というのはちょっと長すぎる気がします。聴いている途中で投げ出す輩が絶対一定数いると思うんですよ。
5、6曲20分~30分くらいだったら、もっとコンパクトに聴きやすく、目的も十分に達成できたと思うんですけどね…。
何とも惜しい…。
とはいえ、本当に目的は立派ですし、ミュージシャン陣はみんないい仕事ぶりですので、この中に好きなミュージシャンがいるのでしたら是非とも聴いて頂き、愛と平和、そして地球を考えるきっかけにしてくだされば幸いです。
M-8「One Nation」のPV。
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