車の屋根に避難の男性 “数分で濁流に囲まれた” 北海道

車の屋根に避難の男性 “数分で濁流に囲まれた” 北海道
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北海道南富良野町で起きた台風10号による河川の氾濫で、車の屋根の上に避難してヘリコプターで救助された男性が、「数分で濁流に囲まれ、身動きが取れなくなった」と当時の状況を語りました。
北海道清水町に住む高田芳紀さんは、先月30日、札幌から自宅に車で帰る途中、台風の接近で道路が通行止めになったため、南富良野町にある福祉施設の駐車場で仮眠を取っていました。

高田さんは、午後11時ごろに車のクラクションや人の叫び声で目を覚ましたということで、周囲を確認したところ、濁った水が迫ってきていたため、駐車場の小高い場所に車を移動させましたが、わずか数分で濁流に車に囲まれ、身動きが取れなくなったということです。
高田さんは一緒にいた妻と車の屋根の上に避難しましたが、このとき高田さんが撮影した映像からは、濁流で駐車場が川のようになり、車の屋根とほぼ同じ高さまで水が迫っていたことがわかります。

高田さんの車には近くにいた男性2人も泳いで避難し、4人で車の屋根の上で助けを待ったということで、10時間ほどたった31日の朝、警察のヘリコプターによって救助されました。
高田さんは「わずか数分で濁流に囲まれ、身動きが取れなくなり、命の危険を感じた。少しでも高い所に避難しなければと思い、とっさの判断で車の上に上がり、奇跡的に助かった」と話していました。