エンクミ、オメデタ婚　お相手は映画監督の横尾初喜さん

　「エンクミ」の愛称で親しまれる女優の遠藤久美子（３８）が３１日、所属事務所を通じて７月に結婚していたことを発表した。お相手は映像作家で映画監督の横尾初喜さん（３７）。遠藤は妊娠中で、来春に出産予定であることも報告した。

　２人は数年前、映画「田沼旅館の奇跡」（２０１５年１２月公開）の撮影で出会った。遠藤は旅館の女将役として出演。横尾さんは助監督の一人という立場で同作に関わっていた。昨年１２月、同作のキャストやスタッフによる食事会で再会して連絡先を交換。その後真剣交際に発展した。

　遠藤は「２人の時間を重ねる度に恋愛感情は深まっていき、とても短い日々ではありますが、穏やかで居心地が良く、付き合い当初から将来を考えている２人がいました」とスピード婚に至った経緯を説明した。

　遠藤は２０１４年に出演したバラエティー番組で、過去に結婚を意識した男性はいたものの実現には至らず、「（自分が）つまらない人だから（結婚）したくないと思います」とネガティブな発言をしていた。それだけに「（結婚の）報告を喜んでくれた両親の笑顔を見たときは涙があふれました」と喜びを語った。

　遠藤の所属事務所によると、挙式・披露宴の予定はないという。

　遠藤は名古屋・中日劇場には４回出演。劇場担当者は「あいさつをきちんとされる控えめな女優さんです。幸せになってほしい」と喜ぶ。

　出演したのはいずれも浜木綿子主演の「売らいでか！」（１１、１４年）、「人生はガタゴト列車に乗って」（１３年）と、松平健ら主演の「三匹のおっさん」（１５年）。元アイドルの華やかな雰囲気をまといつつ、若妻などの役をこなした。舞台を中心に活動しており、劇場担当者は「また出演していただきたい」と期待している。

＜遠藤久美子（えんどう・くみこ）＞　１９７８（昭和５３）年４月８日生まれ、東京都出身。９５年、マクドナルドのＣＭ「証明写真編」に出演して以降、ショートヘアと大きな瞳、天然ボケキャラで人気ものに。９６年にＴＢＳ系「冠婚葬祭部長」でドラマ初出演。テレビ朝日系「警視庁捜査一課９係」シリーズでも存在感を示した。

＜横尾初喜（よこお・はつき）＞　１９７９（昭和５４）年４月２５日生まれ、長崎県出身。０８年に映像制作会社「フーリンラージ」を設立し、副代表に。サザンオールスターズの「蛍」などアーティストのミュージックビデオを多数手掛ける。今年公開の短編映画「ＰＬＡＮ　Ｂ』と、来年公開予定の「ゆらり」でもメガホンを取っている。