平井良和
2016年9月3日02時34分
熊本地震で被災した熊本県益城町の飯野小学校で新しい運動場が完成し、2日、初めて授業で使われた。元々の校庭に応急仮設住宅が建ったため、田んぼだった隣接地に作られた「仮設運動場」。およそ4カ月ぶりになる屋外での体育で、子どもたちは元気よく走り回った。
新しい運動場の敷地は、広さ約6600平方メートル。学校の敷地から道路を挟んで北側の田んぼの一角が造成された。校庭には48戸の仮設住宅がほぼ敷地いっぱいに立ち並ぶ。
学校がある地域では4月の地震で住宅の倒壊が相次ぎ、校舎は避難所になった。北側の田んぼは当初、仮設住宅の建設用地として検討され地権者との交渉も進んでいたが、土地が低く水害のおそれもあるため、住宅には向かないと判断し、校庭と「交換」することになった。
5月に仮設住宅の建設工事に入ってから、体育の授業は体育館やプールを使ってきた。この日、新運動場での「初授業」で、ティーボールなどをした6年生の山本明来(あきら)君(11)は「教室でトランプをすることが多かったから、体がなまっていた。外で思いっきり動けてよかった」と笑顔だった。(平井良和)
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