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【芸能・社会】

闘病の麻央、ブログ新設 「強い母でありたい」

2016年9月2日 紙面から

 歌舞伎俳優市川海老蔵(38)の妻で乳がん闘病中のフリーアナウンサー小林麻央(34)が1日、自身の公式ブログ「KOKORO.」を新たに開設。「ブログという手段で(がんの)陰に隠れている自分とお別れしようと決めました」と前向きな心境を明かした。

 最初のタイトルは「なりたい自分になる」。医師から「がんの陰に隠れないで」とアドバイスされたことがきっかけで、「素晴らしい先生との出会いに心を動かされました」と決意の背景をつづった。

 続いて「時間の経過とともに、がん患者というアイデンティティーが私の心や生活を大きく支配してしまっていたことに気がつきました」「元気になったら元の自分や生活に戻れるのだからそれまでは、誰にも知らせず、心配をかけず、見つからず、、、と思ってきました」と闘病中の苦しい心境も告白。

 6月に乳がんであることが報じられてからは「これまで以上に病気の陰に隠れようとして心や生活をさらに小さく狭いものにしてしまいました」。それでも、「私は力強く人生を歩んだ女性でありたい」「子供たちにとって強い母でありたい」と強調し、「一度きりの人生なので、なりたい自分になろうと決意できたことはうれしい」と率直な気持ちを明かした。

 さらに「がんになってから1年以上が経ち、いつものようには身体が動かなくなった時、元気いっぱいの娘や息子を前に途方に暮れる思いでした」と体験を披露。同じような境遇の母親たちに向けて「あなただけでなく、私も同じですと伝えたい」と呼びかけた。

 海老蔵は8月31日に自身のブログで、麻央が1日に何らかの発表をすることを予告。この日は、自身のブログも更新し、「(乳がんが)公になった事は我々夫婦にはポジティブではなかったが、少しでもお役に立てる場合もあるのかと感じた、彼女の意思は固いようでした。続けていくそうです。あたたかく見守ってあげてください」などとつづった。

 海老蔵の“予告”を受けてやネット上などで「重大発表があるのでは?」との声も上がったが、前向きな発表に多数の応援メッセージが寄せられた。麻央は10年まで別のブログを開設していたが休止状態だった。

 

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