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【スポーツ】

[レスリング]吉田沙保里が故千代の富士に報告 涙で「銀大好き」

2016年9月1日 紙面から

先代九重親方に銀メダルを見せ手を合わせる吉田=東京都墨田区で(岸本隆撮影)

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 リオデジャネイロ五輪で4連覇を逃したレスリング女子53キロ級の吉田沙保里(33)が31日、東京都内の九重部屋を訪れ、生前に親交があり、7月31日に亡くなった九重親方(元横綱千代の富士)の遺影に手を合わせた。「親方は厳しい方だったから、最初はなんで金メダルじゃなかったんだって。でも、優しい言葉でよく頑張ったと言ってくれると思う」と故人をしのんだ。その後、日本協会が東京都内で開いた報告会に出席。「この銀メダルは今はとても新鮮で、大好きです」と笑顔であいさつした後で急に感情を高ぶらせ、「また次の道に向かって頑張っていきますので、応援よろしくお願いします」と最後は涙声だった。

 吉田は、至学館大レスリング部のコーチ就任に前向きな意志を示している。ただ、レスリング以外も含めた幅広い活動を期待している谷岡郁子学長は、学長に次ぐ立場も視野に入れているようで、「私はここを卒業していないけど彼女は卒業生。今後数十年を見据えて、大学の象徴的な存在となってほしい。遅くとも来年4月。早ければ年明けにも」と早期に対応する考えを示した。 (福沢和義)

 

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