最新記事

宇宙

民間宇宙企業スペースX、ロケットが燃焼試験中に爆発

2016年9月2日(金)10時01分

9月1日、米民間宇宙企業スペースXのロケットが、米フロリダ州のケープカナベラル空軍基地にある発射台で燃焼試験中に爆発した。写真は爆発のようすを撮影した動画から(2016年 ロイター)

 米民間宇宙企業スペースXのロケット「ファルコン9」が1日、米フロリダ州のケープカナベラル空軍基地にある発射台で燃焼試験中に爆発した。同社によると、けが人は出ていない。

 爆発は米東部時間午前9時(日本時間午後10時)過ぎに起きた。

 スペースXは、燃焼試験中に「異常」が発生し、爆発でロケット本体と積んでいた通信衛星が失われたと説明。

 同社によると、このロケットはイスラエルの衛星事業会社スペース・コミュニケーション(スペースコム)の通信衛星を搭載しており、2日後に打ち上げを控えていた。米フェイスブックはこの衛星を利用し、アフリカのインターネットアクセスを拡充する予定だった。

 スペースXを創業した起業家イーロン・マスク氏はツイッターで「原因はまだ分からない」とコメントした。

 スペースXの発射台が爆発でどれほどダメージを受けたかは現段階で不明。また、航空宇宙局(NASA)や商業衛星が今後に予定している打ち上げへの影響も分からない。

 爆発により、中国通信・ネットワーク機器の北京信威科技<600485.SS>による2億8500万ドルでのスペースコム買収にも遅れが生じる可能性がある。

 スペースコムは声明で、通信衛星を爆発で失ったことは同社に「重大な影響を与える」との見方を示した。スペースコム株は1日、8.9%安で取引を終えた。

[ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

ニュース速報

ビジネス

米経済、一層高い金利必要の可能性=リッチモンド連銀

ビジネス

米8月雇用者数は15.1万人増で予想割れ、月内利上

ワールド

ウズベキスタン政府、カリモフ大統領死去公表

ビジネス

米7月貿易赤字11.6%減、4カ月ぶり縮小 輸出1

MAGAZINE

特集:トランプの黒歴史

2016-9・ 6号(8/30発売)

アメリカ大統領選を揺さぶり続けるトランプ──。「不動産王」が語りたがらないビジネスの汚点とは

人気ランキング

  • 1

    ニュージーランド沖でM7.1の地震、津波警報は数時間で解除

  • 2

    インドはなぜ五輪で勝てない?

  • 3

    副首相処刑でも止められない「市場世代」の金正恩離れ

  • 4

    ISISの海外テロ責任者アドナニの死でテロは収まるか

  • 5

    トランプ、言った者勝ちの怖さ

  • 6

    金正恩「公式行事での姿勢が悪い」と副首相を処刑

  • 7

    北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは...

  • 8

    改めて今、福原愛が中国人に愛されている理由を分析する

  • 9

    中国で性奴隷にされる脱北女性

  • 10

    ゴミ処理問題をIoT活用で「ビジネスチャンス」に

  • 1

    金正恩「公式行事での姿勢が悪い」と副首相を処刑

  • 2

    改めて今、福原愛が中国人に愛されている理由を分析する

  • 3

    中国で性奴隷にされる脱北女性

  • 4

    北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは...

  • 5

    日本の貧困は「オシャレで携帯も持っている」から見えにくい

  • 6

    副首相処刑でも止められない「市場世代」の金正恩離れ

  • 7

    ISISの海外テロ責任者アドナニの死でテロは収まるか

  • 8

    北朝鮮軍「処刑幹部」連行の生々しい場面

  • 9

    インドネシアが南シナ海に巨大魚市場──対中強硬策の一環、モデルは築地市場

  • 10

    海保の精神は「正義仁愛」――タジタジの中国政府

  • 1

    金正恩「公式行事での姿勢が悪い」と副首相を処刑

  • 2

    北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは...

  • 3

    中国衝撃、尖閣漁船衝突

  • 4

    中国で性奴隷にされる脱北女性

  • 5

    海保の精神は「正義仁愛」――タジタジの中国政府

  • 6

    フィリピンのドゥテルテ大統領が国連脱退・中国と新国際組織結成を示唆

  • 7

    改めて今、福原愛が中国人に愛されている理由を分析する

  • 8

    【原爆投下】トルーマンの孫が語る謝罪と責任の意味(前編)

  • 9

    トランプには「吐き気がする」──オランド仏大統領

  • 10

    イチロー3000本安打がアメリカで絶賛される理由

 日本再発見 「世界で支持される日本式サービス」
 日本再発見 「世界で支持される日本式サービス」
アンケート調査
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
メールマガジン登録
売り切れのないDigital版はこちら

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

0歳からの教育 育児編

絶賛発売中!

コラム

パックン(パトリック・ハーラン)

芸人も真っ青? 冗談だらけのトランプ劇場

小幡 績

日銀は死んだ

STORIES ARCHIVE

  • 2016年9月
  • 2016年8月
  • 2016年7月
  • 2016年6月
  • 2016年5月
  • 2016年4月