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 相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」での殺傷事件で、殺人容疑で逮捕された植松聖(さとし)容疑者(26)が事件前に措置入院した際の手続きに関与した精神保健指定医の1人が、不正に指定医の資格を取った疑いがあることが2日、厚生労働省への取材で分かった。厚労省は診断自体に問題がなかったかどうかも含め、詳しい経緯を調べている。この医師は資格の返上を申し出ているという。

 昨年、聖マリアンナ医大病院(川崎市)で指定医の資格を不正取得した問題が発覚。23人が資格を取り消されたのを受け、厚労省が全国でほかにも不正取得がないか調べているなかで、浮かび上がった。

 植松容疑者は「他人を傷つける恐れがある」として2月19日に緊急で措置入院が決まり、22日に正式に措置入院したが、3月2日に「他害の恐れがなくなった」として措置を解除された。容疑者は退院し、その後に殺傷事件が起きた。厚労省は正式な措置入院を決めたときの判断にかかわった2人のうち1人が不正に資格を取った疑いがあるとみている。

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