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【大リーグ】

イチロー、久々の中堅で好捕もチームは今季初5連敗

2016年9月2日 紙面から

メッツ戦の5回、グランダーソンの中堅への飛球を好捕するマーリンズのイチロー=ニューヨークで(共同)

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◇メッツ5−3マーリンズ

 【ニューヨーク穐村賢】大リーグは8月31日、当地などで行われ、マーリンズのイチロー外野手(42)はメッツ戦に6番右翼で先発し、4打数1安打だった。チームは2−5で敗れて5連敗。

 レッドソックスの田沢純一投手(30)はレイズ戦で2点リードの8回2死満塁で登板して同点適時打を浴び、1/3イニングを1安打無失点も、レ軍が直後に勝ち越して8−6で勝ったため、田沢に今季3勝目(2敗16ホールド)が付いた。

 イチローの好捕もチームの連敗阻止にはつながらなかった。正中堅手オズナが左手首を負傷し、右翼から中堅に回った後の5回守備だった。元同僚グランダーソンが右中間最深部へ放った大飛球をイチローがフェンスに体を預けながらジャンピングキャッチ。本塁打を期待した地元メッツファンの大歓声は大きなため息へと変わった。

 8月7日以来となった中堅守備にイチローは「ここ(シティフィールド)は風が吹きますから、簡単なフライはない。センターはしばらくやっていないから、感覚がそもそもなかった」。難しい状況での好捕を満足げに振り返った。

 打席では今季MLBで投打の最年長対決。43歳の先発右腕コローンと対峙(たいじ)した。第1打席に痛烈な右前打を放つと、けん制悪送球を誘って先制の生還。ただ、その他の打席では抑えられ、「(コローンは)審判を巻き込むピッチャーですから、それが厄介」。テンポよく投げ、緩急も駆使、絶妙な制球力でボール1個分の出し入れもできるなど投球術を心得たベテラン右腕に脱帽した。

 チームは今季初の5連敗を喫し、ワイルドカードでのポストシーズン進出も風前のともしび。オズナのけがの状態次第では、今後も中堅での出場機会が増えそうなイチロー。巻き返しを目指すチームの中心としての働きがより一層期待される。

 

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