セットトップボックス・インターネットテレビ…サムスン、世界初「統一リモコン」出した(1)

セットトップボックス・インターネットテレビ…サムスン、世界初「統一リモコン」出した(1)

2016年09月02日15時03分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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サムスン電子映像ディスプレー事業部サービス戦略チームのイ・ウォンジン副社長が2日IFAサムスンブースで多様なインターネットサービスと電子機器を1つで動かせる統合リモコン機能を説明している。(写真=サムスン電子・LGエレクトロニクス)
  ドイツのベルリンで2日開幕した家電展示会「IFA 2016」のサムスンブースにはテレビごとに大人の手のひらサイズにもならないリモコンが一緒に置かれていた。リモコンはこれまでテレビチャンネルやボリュームの変更以外には用途がなく、インターネット(IP)テレビやケーブルなど加入サービス別に使わざるをえなくて不便が多かった。

  サムスン電子はこうしたリモコンに新たな発想と技術を込めた。ケーブルテレビのセットトップボックスコントロール機能、インターネットテレビの多様なOTTサービス(インターネットを通じてドラマや映画などのコンテンツを提供するサービス)使用機能、ゲーム機・DVD・ブルーレイプレイヤーなど各種の周辺連結機器のコントロール機能を全て統合した。

  リモコン統合は単に機能の数種類を追加して解決できる問題ではない。ケーブル事業者がセットトップボックスにあるすべてのメニューをテレビ・リモコンメーカーにオープンにしてこそ可能だ。PCを使う時のようにテレビ画面上のカーソルでコンテンツを選択する機能などを含めなければならない。放送事業者間でプラットホーム次元での共有と統合がなされてこそ1つのリモコンで同時命令が可能になる。

  サムスン電子の映像ディスプレー事業部サービス戦略チームのイ・ウォンジン副社長は「視聴者の立場としてはコンテンツがケーブルを通じてくるのか、インターネットを通じてくるのかということは重要ではないが、これまで放送事業者間で『リビング主導権』をめぐって利害が分かれ、消費者に不便を与えていた」として「放送とOTTを1つのUX(使用者経験)にした画面で実現したのは世界初」と説明した。このリモコンは世界最大のテレビ市場である米国で活用準備を終えた。コムキャスト・ホライズンなど米国全体放送事業者の80%がサムスンのリモコンを通した機能統合に合意した。

  イ副社長は「米国内の放送事業者を説得するのに1年以上かけ精魂を込めた」と話した。米国内の最大事業者コムキャストの場合「セットトップボックスとリモコンというリビング主導権を確保している」としてプラットホームの開放に腰が重かったが「コンテンツ事業で有線・無線サービスを区分することがますます無意味だ」というサムスン電子の説得に結局は壁を崩すことにした。

  市場調査機関NPDディスプレーによればサムスン電子は北米テレビ市場で35.6%の売り上げ占有率でトップ企業だ。米国だけで年間、韓国の10倍を超える1200万台のテレビを販売する。統合リモコンの便宜性もそれだけいち早く広がることができるという話だ。サムスン電子は来年上半期には欧州の放送事業者などのプラットホームを統合してリモコンに入れる予定だ。国内でも放送業界と協議を始めた。

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