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安倍晋三首相がマリオに扮したリオ五輪の閉会式演出が12億円もかかったと報じられ、話題になっている。果たして、高いのか、割に合うのか――。
緑の巨大な土管から「安倍マリオ」が現れるサプライズ演出は、ネット上で話題となり、海外のマリオファンらの注目も集めた。
安倍首相の目立ち方に比べ、着物姿で五輪旗を振った小池百合子東京都知事が脇役に見えたとの声も一部で出ていた。
共同通信の2016年8月26日付記事によると、この約8分間の演出にかかる費用が9月のリオパランピックでの閉会式演出と合わせて約12億円となる見通しになった。日本人ダンサー約50人も現地入りしており、長距離の移動になる人件費や機材の輸送費などで膨らんだためだという。この費用は、東京五輪の大会組織委員会と都とで負担することになっているが、割合は未定だ。
これに対し、民進党では、9月の臨時国会に向けた対策チームを8月30日に立ち上げ、閉会式の費用について調査する方針だと、テレビ朝日系ANNニュースがこの日に伝えた。今後は、演出の担当者からヒアリングを行う予定だともいい、9月に決まる新執行部がその結果をもとに政府追及の態勢を整えるとされた。
安倍マリオは、東京五輪組織委の森喜朗会長がアイデアを出したとも報じられている。真相は分からないが、敵対するとされる小池知事にスポットライトが当たらないようにしたとの憶測もあった。
このため、今後、組織委が都の負担も求めている12億円についても、9月1日に小池知事が設置した都政改革本部などを通じてメスを入れるのではないかとの見方もある。
だが、小池知事は9月2日の定例会見でも、改革本部で五輪施設の費用チェックをすることは明らかにしたが、今回の12億円についての言及はなかった。
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