リオデジャネイロ五輪で４１個のメダルを獲得し、世界６位に躍進した日本。中でも１２個の金メダルのうち、４個と最も多くを獲得したのが、女子レスリングだった。英ＢＢＣはこの躍進ぶりを報じていたが、五輪４連覇を目指した吉田沙保里を軸にした一体感のチーム力の勝利ではなかったか。

　リオ五輪でレスリングの「なでしこ」たちが演じたのは、最後まで諦めない姿勢だった。女子５８キロ級で五輪４連覇を果たした伊調馨をはじめ、最後まで攻めての逆転勝利が印象深かった。さらに、セコンドに入った栄和人監督が肩車されるなどし、選手とともに勝利の余韻を味わったパフォーマンスが味わい深い。

　６３キロ級の川井梨紗子が栄監督を投げ飛ばしたシーンは世界をびっくりさせたのではないか。仏紙レキップは電子版で動画入りで伝え、話題を呼んでいた。

　話題が盛り上がれば、当然のように俎上に上るのが「美女アスリート」。６９キロ級の土性沙羅（２１）は愛らしい笑顔で」かわいい」とインターネットで話題になっている。１回戦、準決勝で世界選手権女王を破る快進撃を演じ、決勝も逆転勝ちと印象が強かった。昨年の世界選手権で３位に終わった雪辱を見事果たした格好だ。

　そんな激闘で注目が高まったからだろう。あるニュースサイトには、ちょっとやせれば女優の土屋太鳳－と、ちょっと乙女心が傷つかないかと心配する文言があった。ただ、「ムムッ」と考え直し、目を細めて見てしまったのは、不覚の致すところだ。