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【民進党代表選】
蓮舫代表代行インタビュー(1)「安倍首相の経済政策は昭和だったら機能した」
--旧民主党政権時代の子ども手当は理想と現実が違った。民主党政権に期待した人ががっかりした部分であるし、そのがっかりはいまだにひきずられているのでないか
「最大の失敗は、われわれが政権を担った時間が短かったということに尽きるんです。それは自分たちの責任であるんですけど、バース・フリー、つまり出産無料化も含めて出産一時金を高めて、しかも産んだ後に渡される出産一時金を、産む前にもお渡しできるように変えました。生まれたら中学3年まで子ども手当。さらに高校教育無償化。ここで下野してしまいました。そこから先に給付型奨学金をやろうと思った。つまり、生まれてから大学を出るまで、望めば可処分所得を増やす。子供に主眼を置いた政策を私たちは作りたかった」
「ただ、やはり衆参ともに過半数だったときにもたもたし、(衆参勢力が)ねじれてしまって妥協したものと、最後のゴタゴタで全く実現できなかった。この全てのしわ寄せが、下野時代の冬の時代だった。だから、今、私が言っている『分配』というのは、現金給付だけというのは、やっぱりもう1回見直すべきです。現物給付。それはやっぱり奨学金のあり方だし、誰でも、それこそ所得制限なしに保育所に入れる。専業主婦だって入ったっていいじゃないか。いろんな意味で、小学校、『小1の壁』というのがあるのならば、それは柔軟な対応を取る形の規制緩和があってもいいじゃないか。全ての政策を総動員することによって、子供を持って後悔しない社会を作るというのが、私の反省から立った、今の分配なんです」=(2)に続く