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【民進党代表選】
蓮舫代表代行インタビュー(1)「安倍首相の経済政策は昭和だったら機能した」
--そこに社会のゆがみがあると?
「ゆがみというよりは、資本主義における新自由主義って何なんだろうって、立ち止まるときだと思うんですね、全世界的に。米国の決断を見てみても、ドイツの首相の判断ひとつを見てみても、やっぱり保護主義的に回帰していると思う。それは、資本主義が行き着くところの新自由主義の先には、格差というのは当然もたらされる。格差自体は悪いものじゃないんです。努力したものは、それはそれなりの成功を得るものです。残念ながら、そこに乗れなかった方たちが、平均所得よりも少ない生活を送らざるを得ないということはある。ただ、自己責任で解決できないものまでも切り捨てたことによって、国がゆがみ始めている。だから、あるところから取って、ないところに分配しようという再分配論があったんですけども、きっとそれは機能しないと思っているんですよね。だから全体的に、今ある税収の使い方をもう1回、見直す。それがやっぱり本当の意味での分配だと思っています」