中日の谷繁元信監督(45)が8月9日に事実上、解任されて以来、落合博満GM(62)の責任を追及する声が高まっている中、31日の阪神戦で“事件”が勃発した。ナゴヤドーム右翼側外野席で、数人の中日ファンが応援の際に「落合は去れ!」とのボードを掲げ、これに気づいた警備員が注意するなど一触即発状態となったのだ。
ナゴヤドームでは試合観戦にあたってのお願いとして「応援ボード・応援フラッグのメッセージは選手または球団の応援に限ります」「対戦球団や選手の誹謗・中傷など、内容によっては掲出をご遠慮いただく場合もあります」とあり、これに抵触するという。だが、ボードを掲げた1人の永田章氏(68=会社経営)は「これは私たちの気持ちを表しているボード。ファンサービスはしなくてもいいという落合GMに辞めてもらうことで、中日が生まれ変わってほしいという私たちなりの“応援”ですよ。このガラガラのナゴヤドームにした責任は誰にあるのか。ファンあってのドラゴンズ。どちらが真剣にドラゴンズのことを考えているかということ」ときっぱり。
この日は永田氏以外のファンがボードを下げたことでひとまず終わったが、永田氏は「ファンの声に聞く耳を持たずに排除しようとする姿勢の方が問題。最後まで怒りの声を上げて戦いますよ。私はガキのころから根っからのドラファン。それなのに落合GMになってから心から愛する気持ちが薄れてしまった。谷繁監督をかばうつもりはないが、GMでありながら監督だけに責任を負わせたり、自分はキャンプも見ない。(一軍の)試合も遠征も行かず、ファン感謝デーにも来ない。球団を金儲けの道具にしか見ていないようなやり方は許せない」と納得しておらず、今後も落合GMへの抗議活動を続ける構え。
ナゴヤドームの広報担当者は「何度、注意してもやめてもらえないようでしたら最悪、退場してもらうこともあります」と話したが、どうなるか。
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