配偶者控除見直し検討を表明 共働き世帯増で
麻生太郎財務相は2日の閣議後の記者会見で、専業主婦世帯などの所得税額を軽くする配偶者控除の見直しに向けた検討を進める考えを表明した。夫婦共働き世帯の増加を挙げて、「家族構成の中の所得の形が昔と変わっている。(対応を)考えないといけない時期にきている」と述べた。
政府税制調査会は9日から、控除見直しの議論を再開する。
麻生氏は、パート労働者らが控除を意識して勤務時間を抑える「103万円の壁」の問題点を指摘した。一方で「家事労働が無価値というのはおかしい」とも述べ、国民的な議論を求めた。(共同)