岐阜県は1日、登山届の提出が義務付けられている北アルプスと御嶽山(おんたけさん)(長野・岐阜県境、3067メートル)、焼岳(やけだけ)(同、2455メートル)の対象区域で12月1日から、無届けや虚偽の届け出をした登山者に5万円以下の過料を科すと発表した。
2014年12月に施行された県山岳遭難防止条例で、周知期間を経た後に過料を導入すると定めていた。
対象となるのは、北アルプスが西穂高・奥穂高、滝谷(たきだに)、穴毛谷(あなげだに)の3区域、御嶽山と焼岳が火口域から1キロ以内の区域。北アルプスでは、12月1日~翌年4月15日、登山届が義務化された区域全域が対象となる。県によると、13年中の北アルプスでの遭難者のうち登山届を提出した人は55%だったが、義務化後の15年は73%に上昇した。