懐中電灯
今週のお題「防災の日」に参加したいと思います。
我が家にはかなり以前から乾電池がいらない懐中電灯がありました。停電になったり、何か電気がつけられない事態に陥った時のために用意していたものです。
・・・が、この懐中電灯、すごく光が弱いのです。
しかも、使う時にカシャッカシャッと手をグーパーさせて電気をつけようと必死になるのですが、途中で疲れてしまい、さらに光が弱まってしまう代物でした。
それまでは幸いにもあまり使う必要がなかったので、その不便さに気付きませんでした。
ですが、小さなものを落としてしまい、家具の隙間に入ってしまった時に、この懐中電灯を使おうとした時に気付いたのです。
この時は、あまりにもすぐに疲れるので父と私で交代しながら暗闇を照らし続けたのですよね。
使い方
父と交代しつつ必死にグーパーしながら暗闇を照らしていた時、母がやってきて言いました。「何してるの?」と。
え?だから手動で充電させる懐中電灯で暗闇を照らしているのですけど!?
必死にグーパーを繰り返す父娘に向かって呆れ顔でため息をついた母は、おもむろに私たちが交代で持っていた懐中電灯を取り上げました。
そして両手で持ち、素早くカシャシャシャシャ~ッとグーパーを繰り返すではありませんかっ!
素早く両手でグーパーすることによって、あまり疲れを感じることもなさそうです。そうしてしばらく続けると、なんということでしょう!!
さっきまで頼りなく光っていた懐中電灯は、まばゆいばかりに明るい光を放っているのです!!
そう、父と私はこの懐中電灯の使い方を間違っていたのでした。
懐中電灯で暗闇を照らすときにグーパーするのではなくて、使わないときに素早いグーパーで充電しておくのが正しい使用法だったのです。
そうすれば、照らしているときにグーパーする必要もなく、普通に明るい懐中電灯として使えるのでした。
私と父は無駄に体力を消費していたうえに、たまっていない電力を消費しようとしていたのですね・・・。lllorz
正しい知識
懐中電灯の正しい使用方法を知った時、自分(と父)の無知さもプラスされて、唖然としてしまいましたよ!
道理でやけにおかしいと思ったわけです。いざという時にあんなに体力を使う上に、ものすごく頼りない光で大丈夫なのだろうか・・・?とね。
この時は、ただ家具の隙間を照らすだけのことだったので、たいしたことはありませんでしたけど、これが「いざ」という時だったらと思うと、間違った使用法時の懐中電灯の光よりも頼りない私(と父)です。
防災についてあれこれ考える前に、まずはどのような使い方をするのかという基本的なことから知る必要があると痛感しました。
防災
子供の頃に学校で防災訓練をしたりしてきましたけど、あの頃はそれがいかに大切なことかということを知らずにいました。
まさか身近に災害が起こりうるなんてことは頭にはなかったのですよね。
大人になって、それが安易な考えだと思い知らされるくらい災害の恐怖を知ることになり、我が家でも防災のことを考えるようになりました。
食べ物や飲み物を備蓄するようになったり、家具の下には滑り止めを入れたりと、まだまだ微々たるものですけど、以前の無頓着に比べれば進歩した方です。
でも、これではまだまだ本当に「いざ」という時には乗り切れないという自覚もあるので、これからももっと進歩させないといけないと思っています。
必要なもの
今では防災グッズとして必要なものをリュックにまとめたものとか、火や電気を使わずに温かい食べ物が食べられる便利なアイテムが増えてきました。こういうのは有り難いですね。
↑こういうのとか。↓こういうのとか。
もう少し安くなってくれないかな・・・と思ってしまうのは、私のワガママでしょうか・・・。
そんな私のワガママはともかく、一般的なものをそろえるだけでは足りないわけで、赤ちゃんがいるご家庭はオムツやミルク、普段医師から処方されている薬を飲んでいるかたはお薬など、自分に合わせて必要なものを準備しなければいけないのですよね。
かといって、なんでも詰め込んでいると持ち運ぶのが大変になってくるので、これがなかなか難しいのです。
そういうことも考えて、普段からの準備はやっぱり必要だなとヒシヒシ感じます。
防災の日
防災の日は、1923年(大正12年)の9月1日に発生した関東大震災にちなんで9月1日となっています。
今年は昨日のことなのですでに過ぎ去っていますけど、のんきな私とマイペースな父がいる我が家では、毎日が防災の日だというくらいの認識が必要なのかもしれないですね。
ちなみに、イラストで紹介した手動で電力をためる懐中電灯は、正しい使い方を知ってからすぐに、思いっきり電力をためておいてやる!と意気込んでカシャシャシャシャ~ッと充電させておいたのです。
にも拘らず、数日後に母によってハンドルを回して簡単に充電できるタイプのラジオ付き懐中電灯と買い換えられていました。
・・・私の努力って、いったい!?
そう思わずにはいられない甘酸っぱい思い出と、古い方の懐中電灯の正しい使用法を知らなくて恥をさらしたほろ苦い思い出が行ったり来たりして複雑な気分になる1日でした。