パチンコ店に刃物を持って押し入り、店員を粘着テープで縛って金庫から１１５８万円を奪ったとして、大阪府警捜査１課は２日、強盗致傷容疑などで大阪市中央区備後町の自営業、中沢優史（まさし）（３２）と同市天王寺区東高津町の無職、木下政次（５３）の両容疑者を逮捕したと発表した。

　同課によると、両容疑者はインターネットの交流サイトで知り合い、メールで連絡を取り合いながら準備を進めたとみられる。木下容疑者は「今年２月ごろ、『強盗一緒にやりませんか』との（中沢容疑者による）書き込みを見つけた。誘いに乗ったら（店に押し入る）計画を知らされた」と供述しているという。

　逮捕容疑は３月２９日未明、大阪府泉佐野市南中安松のパチンコ店「ダイナム大阪泉佐野店」で、副店長の男性（２８）と男性従業員（４２）に刃物を突きつけ「刺すぞ」と脅迫。２人の顔や手足を粘着テープで縛って男性従業員に軽傷を負わせた上、金庫を開けさせて売上金など現金１１５８万円を奪ったとしている。

　同課によると、店周辺の防犯カメラに写っていたレンタカーを木下容疑者が借りていたことが判明し、関与が浮上したという。