先日「ロシアン万願寺」を食べて、今まで観た2つの映画の「ロシアンルーレット」のシーンを思い出しました。
どちらも怖いですが、強烈に印象に残った名シーンです。
一つはベトナム戦争に行った若者の心の傷を描いた名作「ディア・ハンター」。
アメリカの片田舎で鹿狩り(ディアハンティング)などをしながら平和に暮らしていた若者のマイケル(ロバート・デニーロ)やニック(クリストファー・ウォーケン)たち。
彼らはベトナム戦争に送られ、壮絶な戦いを体験します。
途中、ベトナム人に捕らえられ、小屋の中で銃を突きつけられてロシアンルーレットを強要され、命からがら脱出するシーンもあります。
やがてマイケルはアメリカに戻り、ニックはベトナムにとどまります。
ディア・ハンターロシアンルーレットシーン
その後マイケルはニックをアメリカに連れ戻すべく、ベトナムに再び向かいます。
そこでマイケルが見たのは、精神をやられ、ロシアンルーレットをし続けるニック(赤はちまき)の姿なのでした。
マイケルは自らロシアンルーレットに参加してニックと向き合い、命がけでニックを説得します。
それがこのシーンなのです。
ニック、こめかみに当て引き金を引く…しかし弾は出ず
マイケル(拳銃を右手に持ちながら)
「Is this what you want ? Is this what you want ?」(これがお前の望みか?これがお前の望みか?)
拳銃をこめかみにあて
「I love you, Nick.」(愛してるよニック)
マイケル引き金を引く…しかし弾は出ず
ニック、少し口を開けて何か言おうとする
マイケル
「Come on, Nicky. Come home. Just come home. Home.」(さあニッキー、家に帰ろう)
「Talk to me.」(何か言ってくれ)
ニック、拳銃を持つが、マイケルに止められる。
「Nicky, Wait a minute, Nick. What did you do to your arms ?」
(ニッキー、ちょっと待て、どうしたこの腕の傷は?)
「Do you remember the trees? Do you remember all the different ways of the trees? Do you remember that? Do you remember? Huh? The mountains? Do you remember all that?」
(ニッキー、あの木を覚えてるかい?木でいろいろなことをしたことを覚えてるかい?あの山は?覚えてるかい?)
ニック(初めて口を開く)
「One shot.」(一撃だ)
マイケル
「One shot. One shot.」(一撃だ一撃だ)
ニック、マイケルの手をふりほどき、笑いながら拳銃をこめかみに当て、引き金を引く
壮絶なシーンです。
この映画を最後に観たのは多分30年くらい前だと思います。
もう一度観たいと思い、注文しました。
野獣死すべし
もう一つは大好きで今まで少なくとも20回は観た「野獣死すべし」のワンシーン。
銀行強盗犯の「伊達邦彦」(松田優作)を追う刑事「柏木秀行」(室田日出男)は、逃避行中の伊達を夜行列車でついに追い詰めます。
しかし柏木は拳銃を伊達の相方に奪われ、そこからロシアンルーレットが始まるのです。
伊達は「リップ・ヴァン・ウィンクル」の話しをしながら拳銃を柏木に向けます。
4分10秒地点から。
柏木「・・・あんたには、はじめっから妻なんかいなかったじゃないか」
伊達「ぼーくの話をしているわけではないでしょう。リップ・ヴァン・ウィンクルの話をしているんですよ」
柏木「リップ・ヴァン・ウィンクル・・・ 小人に、何ていう酒をもらったんだ。できれば、俺も飲んでみたいなあ」
伊達「覚えてます・・・。ラム、コァントロ、それに・・・レモンジュースを少々、シェイクするんです・・・。わかりますか?」
柏木「X・・・Y・・・Z・・・」
伊達「そう・・・・・・・・・、これで終わりって酒だ」
緊迫するシーン。
松田優作はこの作品を演じるために奥歯を4本抜いたそうです。
魂が抜けたような青白い無表情の中に狂気を感じるすごい演技です。
このシーンが私は大好きで、まだビデオデッキがなかった頃、カセットテーブに録音して何度も聞いていました(かなり変?)。
皆さんにも心に残る名シーンはありますか?
ちなみに、室蘭の名所「地球岬」のお土産屋には「毒まんじゅう」という、箱の中に一つだけ激辛のまんじゅうが入っているという、まさにロシアンルーレットのようなまんじゅうを売っています。
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