広島 四半世紀ぶり優勝へ 地元の熱気
プロ野球、広島の25年ぶりのセ・リーグ優勝に向け、地元では銀行や百貨店など街じゅうに優勝へのマジックナンバーを知らせるパネルが設置されるなど、盛り上がりを見せています。ネットでも「優勝したら仕事休んででも広島に帰ります」などと、熱い応援で知られる広島ファンからの書き込みが相次いでいます。優勝による経済効果も期待される一方で、四半世紀の間、優勝から遠ざかっていたことによる影響も出ています。
今シーズンの広島は、エースだった前田健太投手が大リーグに移籍し、厳しい戦いも予想されましたが、6月には32年ぶりに11連勝したほか、7月には黒田博樹投手が日米通算200勝を達成するなど勢いは止まらず、先月24日には優勝へ向けて、マジックナンバー20が点灯しました。
翌日の25日には広島市内の至る所にマジックナンバーを知らせるカウントダウンパネルが設置され、ネットには「最近、街を歩いているだけで、優勝マジックが分かってしまう」という書き込みも寄せられるほど、街じゅうで熱気が高まっています。
翌日の25日には広島市内の至る所にマジックナンバーを知らせるカウントダウンパネルが設置され、ネットには「最近、街を歩いているだけで、優勝マジックが分かってしまう」という書き込みも寄せられるほど、街じゅうで熱気が高まっています。
高まる地元の熱気
今シーズンの広島は、エースだった前田健太投手が大リーグに移籍し、厳しい戦いも予想されましたが、6月には32年ぶりに11連勝したほか、7月には黒田博樹投手が日米通算200勝を達成するなど勢いは止まらず、先月24日には優勝へ向けて、マジックナンバー20が点灯しました。
翌日の25日には広島市内の至る所にマジックナンバーを知らせるカウントダウンパネルが設置され、ネットには「最近、街を歩いているだけで、優勝マジックが分かってしまう」という書き込みも寄せられるほど、街じゅうで熱気が高まっています。
翌日の25日には広島市内の至る所にマジックナンバーを知らせるカウントダウンパネルが設置され、ネットには「最近、街を歩いているだけで、優勝マジックが分かってしまう」という書き込みも寄せられるほど、街じゅうで熱気が高まっています。
優勝の経済効果は?
優勝による経済効果も期待されています。
広島市に本店を置く、もみじ銀行は広島のレギュラーシーズンの成績に応じて、金利を上乗せする定期預金を毎年受け付けていて、ことしはリーグ優勝すると金利は通常より0.2%高い0.225%ととなります。
ことしの受け付けは6月末で締め切られましたが、ことしの預入額は1981億円と去年より168億円増えて、過去最高となったということです。
もみじ銀行では「これほどの人気を集めるのは初めてで、まさにカープのおかげです」と話しています。
広島は去年は4位に終わったものの、黒田投手が大リーグから復帰した効果などで本拠地での試合の観客動員は初めて200万人を超え、過去最高の211万人を記録しました。
地元のシンクタンク、広島エネルギア総合研究所は去年、広島県内に波及した経済効果は過去最高のおよそ248億円と試算しました。ことしはクライマックスシリーズ進出がすでに決まり、レギュラーシーズンの観客動員が去年と同じだったと仮定しても、地元での試合数は去年よりも増えるため、経済効果は去年を上回ると見込まれています。
広島市に本店を置く、もみじ銀行は広島のレギュラーシーズンの成績に応じて、金利を上乗せする定期預金を毎年受け付けていて、ことしはリーグ優勝すると金利は通常より0.2%高い0.225%ととなります。
ことしの受け付けは6月末で締め切られましたが、ことしの預入額は1981億円と去年より168億円増えて、過去最高となったということです。
もみじ銀行では「これほどの人気を集めるのは初めてで、まさにカープのおかげです」と話しています。
広島は去年は4位に終わったものの、黒田投手が大リーグから復帰した効果などで本拠地での試合の観客動員は初めて200万人を超え、過去最高の211万人を記録しました。
地元のシンクタンク、広島エネルギア総合研究所は去年、広島県内に波及した経済効果は過去最高のおよそ248億円と試算しました。ことしはクライマックスシリーズ進出がすでに決まり、レギュラーシーズンの観客動員が去年と同じだったと仮定しても、地元での試合数は去年よりも増えるため、経済効果は去年を上回ると見込まれています。
「こんなに早く減るんですね」
マジックナンバーの点灯も1991年の最後のリーグ優勝以来、25年ぶりです。1日の試合を終えた時点でマジックナンバーは9で、1週間余りで半分以下に減りました。ネットには広島ファンのこんな書き込みも目立ちます。
「マジックって、こんなに早く減るんですね」
「経験がなくて、どうやって減るか、よく分からなかったです」
「物心ついて、プロ野球というものを認識した時からカープ一筋のアラサーがマジック点灯を初めて見たんだから仕方がない」
「朝起きたら全部夢で、マジックなんて点灯していないんじゃないかと寝る前に不安になる」
「マジックって、こんなに早く減るんですね」
「経験がなくて、どうやって減るか、よく分からなかったです」
「物心ついて、プロ野球というものを認識した時からカープ一筋のアラサーがマジック点灯を初めて見たんだから仕方がない」
「朝起きたら全部夢で、マジックなんて点灯していないんじゃないかと寝る前に不安になる」
四半世紀のブランクが…
25年の間、優勝から遠ざかっていることによる影響も出ています。
広島市内の百貨店、福屋では広島が首位を独走し始めた7月に、各売り場の責任者などがプロジェクトチームを作り、優勝セールに向けた会合を重ねています。ただ、前回の優勝セールから25年が過ぎ、当時を経験している社員がほとんどおらず、優勝セールに向けて、手探りで準備を進めているということです。このため、阪神や楽天など最近優勝を経験した球団の地元の百貨店の担当者から、マジックナンバーが減るのに合わせて、いかにスケジュールを立てるかや、優勝セールに向けた商品の品ぞろえをどのように進めていくかなど、ノウハウを聞き取って参考にしているということです。
また、広島三越では1975年のリーグ初優勝を経験している社員もいるということですが、優勝セールのときの記憶があいまいなため、当時を知る社員のOBに電話で聞くなどしているということです。広島三越の広報担当者は「前回の優勝よりも盛り上がった初優勝のときと同様に盛り上げられるよう企画を進めたい」と話していました。
広島市内の百貨店、福屋では広島が首位を独走し始めた7月に、各売り場の責任者などがプロジェクトチームを作り、優勝セールに向けた会合を重ねています。ただ、前回の優勝セールから25年が過ぎ、当時を経験している社員がほとんどおらず、優勝セールに向けて、手探りで準備を進めているということです。このため、阪神や楽天など最近優勝を経験した球団の地元の百貨店の担当者から、マジックナンバーが減るのに合わせて、いかにスケジュールを立てるかや、優勝セールに向けた商品の品ぞろえをどのように進めていくかなど、ノウハウを聞き取って参考にしているということです。
また、広島三越では1975年のリーグ初優勝を経験している社員もいるということですが、優勝セールのときの記憶があいまいなため、当時を知る社員のOBに電話で聞くなどしているということです。広島三越の広報担当者は「前回の優勝よりも盛り上がった初優勝のときと同様に盛り上げられるよう企画を進めたい」と話していました。
キャンプ地でも
盛り上がっているのは地元だけではありません。
広島が1963年から春季キャンプを行っている宮崎県日南市の市役所では、昼休みに「カープ、カープ、カープ広島、広島カープ」の歌詞でおなじみの応援歌「それ行けカープ」を流しています。
緒方孝市監督が春季キャンプで「優勝したら日南市でもパレードする」と話したということで、優勝したときに備えて、職員も応援歌を歌えるようにしようと、田中利郎副市長が提案し、広島が11連勝した6月末ごろから応援歌を流しています。
担当する日南市総合戦略課の河野健一さんは「優勝したときに歌詞カードを見ながら応援歌を歌っているようでは恥ずかしいので、優勝までに歌詞を覚えたい」と話しています。
日南市では西武もキャンプを行っていますが、プロ野球チームの応援歌を昼休みに流すのは初めてだということです。
広島が1963年から春季キャンプを行っている宮崎県日南市の市役所では、昼休みに「カープ、カープ、カープ広島、広島カープ」の歌詞でおなじみの応援歌「それ行けカープ」を流しています。
緒方孝市監督が春季キャンプで「優勝したら日南市でもパレードする」と話したということで、優勝したときに備えて、職員も応援歌を歌えるようにしようと、田中利郎副市長が提案し、広島が11連勝した6月末ごろから応援歌を流しています。
担当する日南市総合戦略課の河野健一さんは「優勝したときに歌詞カードを見ながら応援歌を歌っているようでは恥ずかしいので、優勝までに歌詞を覚えたい」と話しています。
日南市では西武もキャンプを行っていますが、プロ野球チームの応援歌を昼休みに流すのは初めてだということです。
「毎日そわそわ」「全身全霊で祈る」
最短での優勝は来月7日、本拠地マツダスタジアムでの中日戦で、25年ぶりの優勝は目前に迫っています。多くの広島ファンが、その瞬間を待ち望んでいます。
「優勝しそうなおかげで、毎日毎日そわそわしてる」
「優勝したらどうしよう…私が生きている間に見れると思ってなかった」
「優勝が近くなる度になぜか泣いてしまう…。 当日号泣しそう」
「まだ決まってないし、気が早いのは分かってるけど、毎日、神に優勝とバイトの日が重ならないことを全身全霊祈り続けています」
「この優勝逃したら、私が生きてる間に優勝見るのは難しいかも」
「優勝しそうなおかげで、毎日毎日そわそわしてる」
「優勝したらどうしよう…私が生きている間に見れると思ってなかった」
「優勝が近くなる度になぜか泣いてしまう…。 当日号泣しそう」
「まだ決まってないし、気が早いのは分かってるけど、毎日、神に優勝とバイトの日が重ならないことを全身全霊祈り続けています」
「この優勝逃したら、私が生きてる間に優勝見るのは難しいかも」