愛知県内で続々と国際大会 競技強化、施設も充実世界の超一流が集うフィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルが来年十二月、日本ガイシホール(名古屋市南区)で開かれる。県内では二〇一九年ラグビー・ワールドカップ(W杯)の開催が決定済みで、二〇年フットサル・W杯や二六年アジア競技大会の開催にも名乗りを上げる。国際スポーツ大会が続々控える。 「卒業生の浅田真央さんや在校生の宇野昌磨さんらフィギュアの強豪を擁する大学として、GPファイナルは誇らしい」。東海地方のスポーツ事業に詳しい中京大(名古屋市昭和区)の松尾貴光企画局長は喜ぶ。 なぜ県内で国際大会がめじろ押しなのか。松尾さんは「高校駅伝や高校バスケットボール、至学館大の女子レスリングなど、多彩な競技で強化が成功していることが後押しになっている」と、分析する。 今夏のリオデジャネイロ五輪では、日本選手団の一割に相当する三十七人を県勢で占めた。レスリング、カヌー、柔道、卓球、水泳で金四、銀二、銅三のメダル獲得と、結果も残した。 「愛知は、施設面でも充実している。豊田スタジアム(豊田市)はラグビーやサッカー観戦に適した急傾斜のスタンドなど国際標準」。スポーツジャーナリストの藤島大さんは、全国でも屈指の好調な企業業績、自治体の財政力に着目する。 「東京五輪では多額の開催費用に、納税者の厳しい視線が向けられる。愛知は世界の超一流のプレーに触れられるならと、多少の負担には理解を得られる雰囲気が残っているのかも」と話した。 一日、GPファイナルの開催を報告するため県庁を訪れた橋本聖子日本スケート連盟会長に、全面支援を約束した大村秀章知事と河村たかし名古屋市長。 大村知事は「愛知は中日ドラゴンズや名古屋グランパスから、企業チームも大学チームもあるスポーツ王国。大きなスポーツ大会を開催して盛り上げていければ」、河村市長は「東京ばかりで大きな大会が開かれるのはおかしい。いっぱい稼いでいる愛知、名古屋でスポーツを楽しもう」と話した。 (相坂穣、今村太郎) PR情報 |
|
Search | 検索