米国で初 蚊からジカ熱のウイルスを検出

アメリカ南部、フロリダ州で地域に生息する蚊からジカ熱のウイルスが検出されました。アメリカでは、フロリダ州の3か所でこの地域の蚊からと見られる感染が報告されていましたが、実際に蚊からウイルスが検出されたことで、州政府はさらに警戒を強めています。
蚊が媒介する感染症、ジカ熱は、妊娠中の女性が感染すると、頭部が先天的に小さい「小頭症」の赤ちゃんが生まれるおそれが指摘され、アメリカ国内では、7月以降、フロリダ州の中心都市マイアミなどの3つの地域で、合わせておよそ50人がこの地域に生息する蚊から感染したと見られていました。

フロリダ州政府は、蚊を採集してジカ熱のウイルスの有無を調べていましたが、1日、マイアミの海岸沿いの地区の蚊から初めて、ウイルスを検出したと発表しました。アメリカ国内で生息する蚊から実際にウイルスが検出されたのは初めてで、感染の広がりが続いていることを改めて示す結果となりました。

フロリダ州は、マイアミビーチや大規模なテーマパークなどに大勢の観光客が訪れる場所で、州政府は、これ以上感染が拡大しないように蚊の駆除にさらに力を入れるとともに、住民や観光客に警戒を呼びかけています。