ロッテ創業者長男を韓国検察が聴取 横領などの疑い

ロッテ創業者長男を韓国検察が聴取 横領などの疑い
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韓国の大手財閥ロッテグループの裏金作りの疑惑を捜査している韓国の検察は、横領などの疑いがあるとして、創業者の長男に出頭を求めて事情聴取を始めました。
事情聴取を受けているのは、韓国の大手財閥ロッテグループの創業者、重光武雄氏の長男で、東京に本社があるロッテホールディングスの前の副会長の宏之氏です。

1日午前、検察に出頭した宏之氏は、記者団の質問には一切答えませんでした。
韓国の検察は、宏之氏が勤務実態がないにもかかわらずグループの系列会社から多額の給与を受け取っていた横領などの疑いがあるとして、事情聴取を行っています。

ロッテをめぐっては去年、ロッテホールディングスの経営権をめぐり、創業家内部で主導権争いが表面化し、不透明な経営体制に批判が集まりました。その後、系列会社の間で資産を移動させ裏金を作っていた疑いが浮上し、ことし6月には、韓国の検察が、ソウルのロッテグループの本社や経営陣の自宅を捜索するなど捜査を進めていました。

先月には、グループの副会長が自殺しているのが見つかり、捜査への影響が懸念されていましたが、韓国メディアは、検察は今後、創業者の次男で現在のグループの会長、重光昭夫氏についても事情聴取を行うのではないかという見方を伝えています。