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<渓流釣り中>クマ襲撃、空手高段者 目つぶしで撃退 群馬

毎日新聞 9月1日(木)21時39分配信

 1日午後1時45分ごろ、群馬県長野原町応桑の地蔵川の河原で、渓流釣りをしていた町内の無職の男性(63)がクマに襲われた。右半身の頭や腕、ふくらはぎなどをかまれたり、引っかかれたりして軽傷を負ったが、素手でクマの目を突き、撃退。クマは上流に逃げたという。男性は空手の高段者だった。

 町や県警長野原署によると、現場は渓流釣りスポット。男性が釣りをしていたところ、突然現れたクマが立ち上がって飛びかかってきたという。クマは体長約190センチのツキノワグマとみられる。男性は身長約170センチ。

 男性は自力で町内の病院に行き、治療を受けた。

 現場周辺の畑ではクマによる農作物の被害が多いが、町農林係の担当者は「町内でクマによるけが人はここ数年記憶にない」という。町は1日、周辺の町道や温泉施設に警戒を呼びかける看板を設置し、猟友会が2日朝に捕獲用のおりを設置する予定。【尾崎修二】

最終更新:9月1日(木)22時46分

毎日新聞