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【芸能・社会】高知被告「正直、好奇心と刺激」 懲役2年求刑 判決は9月15日2016年9月1日 紙面から
覚せい剤取締法違反(所持、使用)などの罪に問われた元俳優の高知東生(本名大崎丈二)被告(51)と知人の元クラブホステスの五十川敦子被告(34)の初公判が31日、東京地裁(室橋雅仁裁判官)で開かれた。2人はいずれも「間違いありません」と起訴内容を認めた。検察側は2人に懲役2年を求刑、弁護側は執行猶予を求めて即日結審した。判決は9月15日に言い渡される。 高知被告は髪を短く刈り込み、黒のスーツにストライプのネクタイ姿で、神妙な面持ちで入廷した。検察側の冒頭陳述によると、高知被告と五十川被告は06年にパーティーで知り合い、高知被告の勧めで10年ごろから一緒に覚醒剤を使用。最初は高知被告が知り合いの売人から入手していたが、14年に高知被告が入手できなくなり、五十川被告がインターネットで見つけた売人から入手。入手の際、購入代金は高知被告が支払っていたという。 また、高知被告は検察の取り調べに対し、10代後半、バイト先で知り合った外国人の同僚のすすめで初めて大麻を使用。20歳の時、遊びに行ったディスコで10回ほど覚醒剤を使用したことを供述していたことも明らかになった。 その後、しばらく薬物を断っていた高知被告。再び手を染めた動機については、「正直、好奇心と刺激です。悪いと分かっていたけど、刺激を求める方が勝ってしまった」と力のない声。元妻で女優の高島礼子(52)との離婚理由が自分の逮捕であることを認め、「言葉が簡単に見つからないですが、『本当に申し訳ない』という言葉しか出ません」と高島に謝罪した。 薬物使用による逮捕が不安をよぎり、やめることも考えたというが、「別れた女房に、どうやってバレないか、そっちを一生懸命考えてました」。自身が逮捕されたことによる高島へのダメージはまったく頭になかったようで、高島と住んでいた自宅で大麻を使用していたことも明かした。 元妻の高島は出廷しなかったが、東京での母親代わりというかつてのバイト先で上司だった女性(72)からの上申書が弁護人から読み上げられた。「丈二に罪を償い、これからも強く生きてほしい」と温かいメッセージを聞くと被告人席に座った高知被告は、こらえきれず上を向いて涙を流した。 最後に、裁判官から「何か言いたいことは」とうながされた高知被告。「本当に、自分のしたことがどれだけ多くの人に迷惑をかけたか、別れた女房にどれだけ迷惑をかけたか、五十川さんの人生をどれだけ狂わせたか、心から申し訳ないと思います」と悲痛な表情で高島と五十川被告に謝罪した。 (高橋謙太)
◆五十川被告 再会も目を合わせず五十川被告は髪を茶色に染め、顔はしっかりメークで整え、黒のスカートスーツ姿で入廷。高知被告とは、6月24日に横浜市内のホテルで一緒にいるところを逮捕されて以来の再会となった。何度か高知被告と一緒に証言台に並んで立ったが、高知被告と目を合わせることはなく、淡々と弁護人や検察側からの質問の受け答えをした。 五十川被告によると、高知被告の勧めで覚醒剤を使用し始め、月に5、6回使用。高知被告と2人で使用した際、余った分は自宅に持ち帰り、主に眠気覚ましのために使用していたという。逮捕については、「周りや家族の信頼を失った。二度と手を出しません」と更生を誓った。 五十川被告の情状証人として、横浜市内で歯科医院を開業する父親が出廷。娘の薬物使用について「まったく知りませんでした」と驚きの表情。身元引受人となり、現在、五十川被告は実家で生活しているというが、「ずいぶん、改心したと思う。家族全員で敦子の更生に向け、努力していきたい」と力を込めた。 ◆元東京地検検事の落合弁護士元東京地検検事で刑事事件に詳しい落合洋司弁護士は、懲役2年という求刑について「初犯で使用だけなら通常は懲役1年6カ月という例が多いが、所持が加わり、所持した量や常習性などを考慮して懲役2年になったのだろう」と指摘する。 判決については「前科がなければ執行猶予が付き、この場合は懲役2年、執行猶予3年が普通。ただ裁判官の心証次第で、より自省を求めるために執行猶予期間を4年あるいは5年にすることもあり得る」と予想する。高知被告と五十川被告の量刑に差がつく可能性については「どちらかが主導するなど明らかな差がない限り、求刑も同じ懲役2年なので同等の判決になる」と話す。 高知被告側の情状証人は直接出廷しなかったが、情状証人による書面を提出して情状酌量を訴えた。同弁護士は「情状証人がいないと実刑になるわけではない。書面の形でも情状証人がいれば執行猶予期間に差異が出る(短縮される)可能性はある」と指摘。高知被告の元妻で女優の高島礼子が情状証人とならなかったことについては「情状証人というのは今後の指導や監督のためにある。離婚した奥さんは適さない」と話す。 今回は高知被告と五十川被告が同一法廷に出廷して裁かれる形となったが、同弁護士は「今回のような共同使用で一緒に捕まった場合、1通の起訴状で併合することはよくある。もし事情があって分離したい場合は初公判前に請求が出る」という。 ◆一般傍聴席66倍高知被告は黒いワゴン車に乗って午後12時10分ごろに東京地裁に到着。五十川被告も同40分ごろ、車で同地裁へと入っていった。 閉廷後の午後3時22分ごろ、高知被告は同じワゴン車に乗って東京地裁の西門から出てきた。車が減速した際には大勢の報道陣が殺到。窓際にカメラを寄せて車中の表情や反応をうかがったが、高知被告は真っすぐ前を見つめ無反応のまま立ち去った。その後、午後3時30分ごろには五十川被告を乗せた車が同じ西門から出てきた。同被告は後部座席で顔を手で覆いながら、報道陣を避けるようにして去って行った。 また、この日は18席の一般傍聴席を求めて1198人が並び、約66倍の抽選となった。 ◆高島の在宅は「?」高島礼子と高知東生被告が暮らしていた東京都内の一等地にある自宅はこの日の午前、猫の世話を任されているという女性が数十分間ほど滞在しただけ。女性は高島が在宅しているかどうかについては「いえ…」と曖昧に否定した。 PR情報
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