高安、グルメパワーだ　ただいま１７２キロ！

　大相撲秋場所（１１日初日、東京・両国国技館）前の健康診断で自己最重量の体重１７７キロを記録した新関脇高安（２６）＝田子ノ浦＝が３１日、東京都江戸川区の部屋での稽古後に「増量は意識しなかったけれど、巡業で食べすぎちゃって」と告白した。現在は１７２キロまで落としたそうで、「稽古でパッと締めれば重さに体が対応している分、直前でいい動きになる」と持論を展開した。

　「１位からきりたんぽ、牛タン、海鮮。特別賞はジンギスカンかな」。夏巡業で満喫した東北、北海道のご当地の味を笑顔で紹介した後、すぐに表情を引き締めた。「１６０キロ台がベストだと思っていたけれど、先場所は１７０キロちょっとでも動けた。相手が圧力を感じてくれれば」と体重増の効果を期待する。

　稀勢の里との申し合いは１３番で２勝だった。「大関の圧力がすごかったし、体が横にぶれていた。前みつを引くことを大事にしている。何千回も繰り返さないと」。グルメパワーを稽古で体に染み込ませていく。　（志村拓）