米ロ外相 シリア停戦の合意に至らず協議継続へ
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アメリカのケリー国務長官とロシアのラブロフ外相は、アサド政権と反政府勢力による停戦合意後も戦闘が続くシリア情勢をめぐって会談しましたが、停戦の実現に向けた具体策の合意には至らず、協議を続けることになりました。
シリアでは、ことし2月にアサド政権と反政府勢力が停戦で合意したあとも、北部のアレッポなどで激しい戦闘が続いています。
これについて、アメリカのケリー国務長官とロシアのラブロフ外相は26日、スイスで停戦の実現に向けた具体策を協議しました。
今回の会談は、双方が一定の進展があったとした先月のモスクワでの会談に続くもので、結果が注目されていましたが、およそ12時間にわたって意見を交わしたものの合意には至りませんでした。
会談後に記者会見したケリー長官は、アサド政権に停戦合意を順守させることや反政府勢力との区別が難しい国際テロ組織アルカイダ系の武装組織への対応について協議を続けることで一致したと明らかにしました。
そのうえで、ケリー長官は「目標に近づいてはいるが、シリア国民が必要とする合意に達するまで急ぐことはしない」と述べ、ロシア側との間で依然として立場の違いがあることを示唆しました。
シリア情勢をめぐっては、反政府勢力を支援するアメリカとアサド政権の後ろ盾であるロシアが停戦に道筋をつけ、過激派組織IS=イスラミックステートなどのテロ組織の壊滅に向けて連携できるかどうかが焦点となっています。
これについて、アメリカのケリー国務長官とロシアのラブロフ外相は26日、スイスで停戦の実現に向けた具体策を協議しました。
今回の会談は、双方が一定の進展があったとした先月のモスクワでの会談に続くもので、結果が注目されていましたが、およそ12時間にわたって意見を交わしたものの合意には至りませんでした。
会談後に記者会見したケリー長官は、アサド政権に停戦合意を順守させることや反政府勢力との区別が難しい国際テロ組織アルカイダ系の武装組織への対応について協議を続けることで一致したと明らかにしました。
そのうえで、ケリー長官は「目標に近づいてはいるが、シリア国民が必要とする合意に達するまで急ぐことはしない」と述べ、ロシア側との間で依然として立場の違いがあることを示唆しました。
シリア情勢をめぐっては、反政府勢力を支援するアメリカとアサド政権の後ろ盾であるロシアが停戦に道筋をつけ、過激派組織IS=イスラミックステートなどのテロ組織の壊滅に向けて連携できるかどうかが焦点となっています。
ロシアとトルコ 人道支援で合意
一方、シリア情勢などをめぐり、ロシアのプーチン大統領とトルコのエルドアン大統領が26日、電話で会談しました。
トルコの通信社によりますと、両首脳は、シリアの政府軍と反政府勢力の間で激しい戦闘が続く北部のアレッポに、速やかに人道支援の物資を搬入できるよう努めていくことで合意したということです。
また、トルコ側は、過激派組織IS=イスラミックステートなどの脅威をトルコの国境付近から遠ざけるため、シリア領内に地上部隊を入れて軍事作戦を続けていることを説明し、両首脳はISとの戦いで協力していくことの重要性を指摘したということです。
シリア情勢をめぐって、アサド政権を支援するロシアと逆に退陣を要求するトルコは対立してきましたが、今月9日の首脳会談で関係の修復で一致し、立場の異なるシリア問題でも解決に向けて協力していくことを確認しています。
トルコの通信社によりますと、両首脳は、シリアの政府軍と反政府勢力の間で激しい戦闘が続く北部のアレッポに、速やかに人道支援の物資を搬入できるよう努めていくことで合意したということです。
また、トルコ側は、過激派組織IS=イスラミックステートなどの脅威をトルコの国境付近から遠ざけるため、シリア領内に地上部隊を入れて軍事作戦を続けていることを説明し、両首脳はISとの戦いで協力していくことの重要性を指摘したということです。
シリア情勢をめぐって、アサド政権を支援するロシアと逆に退陣を要求するトルコは対立してきましたが、今月9日の首脳会談で関係の修復で一致し、立場の異なるシリア問題でも解決に向けて協力していくことを確認しています。