蹴球探訪
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【サッカー】本田、2度目の“開幕弾”狙う UAE戦向け「勢いは大事」2016年8月30日 紙面から
サッカー日本代表は29日、ワールドカップ(W杯)ロシア大会アジア最終予選の初戦となるUAE戦(9月1日・埼玉)に向けてさいたま市内で練習した。同日帰国し、その足でチームに合流した本田圭佑(30)=ACミラン=は、ブラジルW杯の最終予選初戦となったオマーン戦に続く“開幕弾”に照準。出場したW杯予選では6連続得点中と乗りに乗っている大黒柱が、ロシアへの号砲を鳴らす。 世界への扉は、この男が再び先頭に立ってこじ開ける。初戦の重要性を誰よりも理解している本田は、いつものように力を込めて言った。「やってみなきゃ分からない部分もあるけど、状態は一時期より良くなっていると思う。勢いは大事なんでね。いい雰囲気で初戦を乗り切りたい」。 W杯アジア最終予選の初戦では、かつては三浦知良や中村俊輔も得点。だが1998年のフランス大会の予選以降に限ると、2度得点した選手はいない。「カズ&俊輔超え」で景気よく最終予選をスタートさせる。 代表では好調だが、ミランでは苦境に陥っている。22歳のスペイン人FWスソに右ウイングのポジションを奪われ、開幕から2試合出番なし。契約は2017年夏までで「序列としては、契約満了に向かっている選手という扱い。低いんでね」と厳しい立ち位置は理解している。 代表でも2列目は香川はもちろん、武藤や海外へ渡った宇佐美、浅野ら若手が下から突き上げてきている。6月のキリン杯後には「もうロートル(老人)ですから」と自虐コメントを残したが、もはや笑えない状況だ。 だからこそ、いつも以上に結果を求められる。「前で出る以上は、得点にからむ働きをしたい。アジアでの戦いはW杯とは別物。引いた相手をどう崩すのか。ぶっつけ本番で時間はないけど、確認すべきことを優先順位をつけて確認していく」と青写真を描く。 ハリルホジッチ監督からは「全試合をブラジル戦のつもりでいけ!」と指令が飛んだ。アジアでの戦いがより厳しさを増していることを問われると「そうなったら、日本の成長率が落ちてるってことになる。そうじゃない結果を見せたい」。もう一度世界への挑戦権を得るために。まずはアジアで絶対的な力を見せつける。 (青山直樹) PR情報
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