日ロ首脳会談前に平和条約交渉

日ロ首脳会談前に平和条約交渉
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来月行われる日ロ首脳会談を前に両国の外務省高官による北方領土問題を含む平和条約交渉がロシアで行われ、日本側は「前向きで率直な議論ができた」として、なるべく早い時期に次回の交渉を行いたいという考えを示しました。
安倍総理大臣とロシアのプーチン大統領は、ことし5月の首脳会談で北方領土問題をめぐって、双方に受け入れ可能な解決策の作成に向け、新たな発想に基づいて交渉を加速していくことで一致しました。これを受けて、原田政府代表とロシアのモルグロフ外務次官がモスクワで26日、北方領土問題を含む平和条約交渉を行いました。
およそ4時間にわたって行われた会談のあと、原田代表は、「前向きで率直な議論ができた。できるかぎり、長い間を置かずに次の交渉を行いたい」と述べ、なるべく早い時期に次回の交渉を行いたいという考えを示しました。
一方、北方領土へのいわゆる「ビザなし交流」で国後島を訪れ、一時、ロシア側の管理下に置かれ、島に足止めされている男性について、原田代表は、早急に根室に戻れるよう強く要請しました。
安倍総理大臣とプーチン大統領は極東のウラジオストクで開かれる国際経済フォーラムに合わせて来月2日に会談する予定で、日本側は、経済協力の推進など、両国関係の強化を図りながら、北方領土問題の解決に向けて、ロシア側から前向きな対応を引き出したい考えです。